舟木研究室の紹介です。

「ディジタル信号処理アルゴリズムとその応用」の研究を行っていま す。
携帯電話、IP電話研究室と位置づけ、携帯電話でも実現可能な、音声認識、音声合成、音声強調、パケットロス復元方式の研究を行っています。その他、楽器 音、経済データ(株価、為替)などへの応用も考えています。

2004年卒研テーマ

1)ロバスト音声認識
 携帯電話でも実現可能で、騒がしい場所でも実用に耐えうる、背景雑音にロバストな音声認識方式の研究

2)IP電話におけるパケットロス隠蔽方式
 IP電話で音質劣化の原因となるパケットロス時に、音質を劣化させないように、音声信号処理によりロス部分の音声を復元する手法の研究。

3)携帯電話、IP電話の音声の高音質化
 携帯電話やIP電話で伝送された音声をディジタル信号処理技術により強調し、音質を改善する。

4)オーディオ信号の品質改善
 携帯電話の「着うた」の音質向上のため、オーディオ信号の帯域を拡張する方式の研究。

5)携帯電話で実現できる低演算量低メモリ量音声合成方式
 携帯ナビで任意の音声を合成する「音声合成」が使われ始めている。
 現在の音声合成の主流は波形を沢山保持し繋ぎ合わせる方式であり、多量のメモリ量が必要となり携帯電話での実現は困難である。携帯電話でも実現可能な低 メモリ量音声合成方式の研究を行う。

6)直交符号を用いた電力線通信方式
 第3のネットと期待されている電力線を用いたデータ通信方式の研究。

7)ロバスト複素信号処理に基づく電子透かし方式
 著作者の権利を維持するために、音声、オーディオ信号に不可視で簡単に除去できない著作者の情報(電子透かし)を埋め込む必要がある。
 ロバスト複素信号処理を用いて、音声、オーディオ信号に電子透かしを埋め込む方法の研究を行う。

8)複素信号処理を用いた楽器音(フルート、バイオリン、三線など)の分析

9)MRIデータを用いた喉の形状生成と英語教育への応用

10)経済時系列データの解析

1,2)は現在4年生が行っているテーマです。修士でも継続します。

■研究室紹介

学生の居室は5Fの長山研の一角です。
部屋は大変広くて静かです。卒論生2名(金城竜彦、仲村和幸)でDOS-V2台、iMAC1台を使っています。
学生 が少な いの で、使っていない利用者を待っている計算機が数台あります。ノートPCも貸し出しています。
舟木が年2,3回海外に行くので、海外の土産は必ずもらえます。
年数回、NEC、日本IBMなどから講演者を呼びますので、そういう方たちと接することができます。
来年はNECから無線USBの国際規格を提案した方やIP電話の会社の方を呼ぶ予定です。

■教育方針
  1. 日本IBM、NTTドコモ、東京電力などの企業に入れるような人材
  2. 国際標準化方式を、提案できるような人材
を養成することが目標です。
 そのためには、狭い視野、手前味噌的貧困な発想、思い込みや勘違いから脱却し、
 知識&論理的思考能力&人間力の養成が必要となりますので、厳しく教 育します。

 公私の区別がつかない人、行儀の悪い人、考えの甘い人、ダラダラした人、公務員志望の人はご遠慮ください。

(1)ゼミ
英語ゼミ (前期)ジャパンタイムス社説集を読む。
(後期)修士の講義で修士の学生と一緒に40ページ程度のITU-T国際標準化ドラフトを読む。
教科書ゼミ 教科書を読む。ここ数年サボっています。SIPプロトコル、オーディオ 符号化、JPEG2000の本でも読も うかと思っています。
論文ゼミ 学術論文や国際学会本稿を読む。4年生でも英語を含め10本程度既に読 んでいます。
情報処理試験ゼミ あまりにも合格者が少ないので他研究室の学生も呼んで学生主導で実施 します。
基本情報午後問題C言語を中心にプログラミングの勉強を兼ねて実施します。
ソフトウェア開発技術者用の勉強会は4年生に開催させます。

(2)学会
やる気があれば4年生でも発表させます。
過去の実績
2001年度 4年生1名が大分、石垣に2回
2002年度 4年生2名が大沼(函館),早稲田(東京)に2回
2004年度 4年生2名が本学にて発表(9月)

(3)飲み会
 舟木がアルコールが嫌いなため、一切ありません。先輩と勝手にやってください。
 月1回焼肉屋で会食しています。勘定は舟木が持ちます。
  2月に1回名護のブ セナテラスにランチバイキングを食べに行きます。愛車で 高速道路を3000回転クルージン グでゆっくり行きます。時間があれば帰 りに万座毛とか残波岬とか寄って帰ります。

(4)研究室旅行
 年1回
2001年
10月に学会ついでに大分、阿蘇、熊本。
11月に学会ついでに石垣島一周(写真)
2002年
11月に学会ついでに、函館、大沼公園、札幌(写真)
2003年
2月に他研究室の1名を含む計4名で西表島、石垣島(写 真)
2004年
12月に舟木だけでグアム。学生2名はグアムに行く金がないそうです。

(5)こんな人を望む
 1人で考え行動できる人。
 現実を認識し現状を打破しようと努力できる人。
 今は出来なくても、出来るように一生懸命努力する人。
 口だけの人、友達べったりの人はいりません。

■舟木個人データ
趣味:趣味らしいものはありません。強いて挙げると、
(1)国際学会に伴う旅行
アメリカはなるべく行きたくない。欧州中心。
1996年
12月
ニューヨーク、ボストン、シアトル、サンフランシスコ、ハワイ
1997年
4月
ミュンヘン
1998年
9月
エーゲ海(ロドス島、サントリーニ島、ミコノス島)、アテネ
1998年
12月
ブルーマウンテン、シドニー、ケアンズ
1999年 9月
ニューヨーク、トロント

12月
シンガポール
2000年 6月
トルコ(イスタンブール)、パリ

9月
ニューヨーク、ロンドン、シカゴ

10月
北京
2001年 5月
アメリカ(ソルトレイクシティ)

9月
デンマーク(オールボー)、フィンランド(ヘルシンキ)、スウェーデン (ストックホルム)、
イタリア(フィレンツェ、ローマ、バチカン、ミラノ)
2002年
5月
アメリカ (オーランド、キーウェスト)

9月
アメリカ(デンバー)、カナダ(バンクーバー)

12月
アメリカ領バージン諸島(セントトーマス)、アメリカ(マイアミ)
2003年 9月
ス イス(ジュネーブ、ツェルマット、サン モリッツ、チューリヒ、ユング フラウ)

12月
イ タリア(フィレンツェ、ベネチア)、ド イツ(バーデンバーデン、ダル ムシュタッド)、フランス(パリ、ベルサイユ)
2004年 12月
グアム
2005年 2月 スイス(グリンデルワルド、チューリヒ)、ノルウェー(トロムソ)、デ ンマーク(コペンハーゲン)

(2)車
会社時代に書いた特許が国際標準化された音声符号化方式に採用されているので、企業から貰う僅かばかりの報奨金で分不相応の高級車を所有。以前は自動二輪 が趣味 だったが5年ほど乗っていない。沖縄ではバイクはすぐにさびるので買うのが勿体無い。

(3)ウェイトトレ