Social Problem-Solving Sills Training
A Competence-Building Intervention with Second to Fourth-Grade Children
Rger P.Weissberg , Ellis L.Gesten
American Journal of community psychology;9;411-423;1981

報告者:大島知恵(学校保健学教室)
 

選定理由:

現代社会における小子化や核家族化等による人間関係の希薄化は、子供たちにとって対人関係の学習をする機会を減少させているといえる。また、社会的スキルが発達していない子供は、精神的な健康だけでなく将来の学業成績にも影響を及ぼすこともわかっている。今後このような社会の中で、円滑な対人関係を学習する一つの場として、学校(学級)が重要な場になってくるのではないかと考える。よって、実際の学校現場におけるスキルトレーニングの方法等を学ぶためにこの論文を選定した。
 

先行研究レビュー:

要約:

<目的>

以前の研究に修正を加えたSPSカリキュラムをもとにして、都市近郊部、都市部の2〜4年生にSPS(Social Problem Solving)プログラムを実行することによって、子供の問題解決スキルと行動の適応が改善し、これらが関連しているということを検証するため。 <対象> 都市部、都市近郊部に住む2〜4年生の563人。

(実験群332人、コントロール群231人)
 

<方法> 1)気分を動揺させる感じ(「あまりよくない))を探す。
2)何が問題かを正確に言う。
3)目標を決定する。
4)行動する前に考えてやめる。
5)考えられるだけの解決策をできるだけ多く考える。
6)次に何が起こるかを前もって考える
7)本当によい解決策があるときは試してみる。
8)もし最初の解決策がうまくいかなかったらもう一度試みる。
これらは、@自分自身や、他人の気持ちを感じる。A問題を知覚し、確認する。B他の解決策を考える。C結果の考慮。D問題解決の統合の5つからなっており、教師と、トレーニングされた2人の学生によって教えられた。

 

問題解決能力と行動の適応に関して、事前、事後に評価された。また、クラス内におけるソシオメトリックテストも実施された。2ヶ月後には、無作為に選ばれた69人にフォローアップテストが実施された。

問題解決スキル獲得の測定
Open middle test、Simulated behavioral problem-solving test、Problem-solving―interview、Problem-solving abilities scaleが実施された。

適応の測定
Child behavior rating scale(教師による判定)、ソシオメトリックテストが実施された。

 

<結果> 各グループの平均は多変量分散分析と、分散分析を使って比較された。対象者のない変数や、集団内のいくつかの要因を合計した変数は、多変量分散分析グループからはずし、分散分析によって分析された。

問題解決スキルの獲得

適応
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<考察>

 

 
意見:

 

学校保健への寄与:

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