学校保健管理学特論紙面発表レポートへのコメント
桐山 雅子(成人看護学教室)
1,Social Problem-Solving Skills Training:A Competence-Building Intervention with Second to Fourth-Grade Children
報告者:大島知恵
SPSプログラムは、問題に対し一歩ずつアプローチできるので、子供達も理解しやすいと思います。2年生より4年生の方が問題解決にかかった時間が長かったということは、独自の解決方法を獲得する前に導入するのがより効果的ということなのでしょうか?それとも、考える能力の差がでただけなのでしょうか。このカリキュラムを学校内のみでなく地域へ広めることで、子供たちが直面する問題に対し、いつでもサポートできる環境ができあがるのではないでしょうか。
2,Promoting adolescent mental health in primary care:a review of the literature
報告者:福本利江子
思春期は、強い自我の目覚めと知的機能が発達し筋道の通った合理・論理性をもとめるようになる。自ら問題を認識・討論する過程自体が治療の一環になる可能性が示唆されたことは、思春期における支援において、大人の姿勢のあり方が重要になってくるのはないでしょうか。
4,Assessment of psychosocial stressors and maladjustment among foreign students of the Ryukyus
報告者:李 連熈
私も学生時代を振り返ってみて、留学生との交流は一人だけですね。サークルを通してでした。理由は交流の機会がなかった、身近にいなかった、あえてしようとしなかったなどでした。逆の立場になってみれば、すぐにわかることなのにそれをしない。だから、無関心でいられるのでしょうね。最後にコメントされているように、必要とされている支援の具体的内容が明らかにされ、実施されるようになるといいですね。
5,看護学生、新人看護婦の喫煙行動関連要因
報告者:才田 進
病んでいる人の身体・精神的ケアを担う看護婦、担うであろう看護学生の喫煙率の高さを知り、愕然とした。喫煙の害を十分知った上での選択なら、あくまでも個人の自由であり、個人の責任で、他人に迷惑をかけずに喫煙すればよい。しかし、なにがしかのストレス軽減のために吸っているのだとしたら問題である。待遇への不満と喫煙の関係がでているが、看護の質に関する質問と喫煙の関係をみてみたらどうなるのか興味があります。