学校保健管理学特論紙面発表レポートへのコメント
才田進(衛生動物学教室)
1,A Replication Study of Reducing the Risk, A Theory-Based Sexuality Curriculum for Adolescents
報告者:桐山雅子
性交開始について性交経験者が40%以上とかなり多いことにも驚いたが、性交開始、STD/HIV 、妊娠防止また親とのコミュニケーションのすべてにおいてプログラムの効果がかなりあることにはもっと驚いた。今のように性交の低年齢化が続いているのならAIDSの多いアメリカなだけに避妊ももちろんだがSTD予防教育にもっと力をいれた性教育を行っていくことが重要ではないかと考えた。
2,Social Problem-Solving Sills Training A Competence-Building Intervention with Second to Fourth-Grade Children
報告者:大島知恵
幼い時期の学校教育は、いろいろな面(この論文では問題解決と適応について)で重要なのだなあと改めて感じた。論文に関しては、結果に対する考察がもっと多かったらよかったと思う。
3,Promoting adolescent mental health in primary care A review of the literature
報告者:福本利江子
思春期の精神不安やその他の問題は、ほとんどの項目において発表の中にもあった“思春期は危険因子に対する知識レベルは高いが、対処する行動のレベルが低い”ということに関連しているのだと感じた。そこで、学校やカウンセラーなどによる対処行動の教育等、効果的な対応がますます重要になってくるものと思われる。
5,Assessment of psychosocial stress and maladjustment among foreign students of the University of the Ryukyus
報告者:李 連熈
出身地によってストレスの受け方および減少の程度が異なっているのが面白かった。李さん自身が日本で感じたストレスに対する感想を付け加えながらの発表があったらもっと面白かったと思う。