仮設研究室!

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ウッチン

この写真は「うこん」の花です。 このホームページの意図とは無関係です。



食べるワクチンの紹介
基礎配属学生の記録 (04.13.00更新)
充電器のこと(05.02.00更新)
写真の部屋
うちのぐっぴー(07.12.00新設)
広東住血線虫症(お知らせ)(07.12.00移設)

_/_/_/_/ 共同研究のお誘い _/_/_/_/


 当大学医学部ウイルス学、寄生虫学および農学部育種学が共同で行っている「食べるワクチン」の研究開発の一環として、「地域産業との結びつき」ということを考えております。特に沖縄県下の企業の方で、私たちの研究に興味をお持ちになって、一緒に研究開発をやっても良いという方がいらっしゃいましたら、ご連絡下さいますようお願いいたします。「食べるワクチン」の技術を応用して健康・美容食品等で、すぐに商品化出来るようなものを目標にしたいと思います。すでに特許化したものとしては、日本脳炎ウイルス抗原の粘膜免疫があります。申請中のものが幾つかあります。
2002.1.23 只野昌之 ホームページ管理者

_/_/_/ デング熱/デング出血熱、日本脳炎、および西ナイル熱の実験室内診断 _/_/_/


当教室では表記の疾患を疑う症例について、実験室内診断のサービスを行っています。デング熱/デング出血熱(DF/DHF)は東南アジアや中南米に広く蔓延しているウイルス性の疾患で、ネッタイシマカという蚊によって媒介されます。日本に存在する病気ではありませんが、流行地で感染した患者が日本国内に入ってくるケースがあります。この疾患の検査を日本国内で実施できる機関は限られており、一般の所では行えません。臨床家の方で、デング(DEN)ウイルス感染を疑う症例を持っておられて、検査してみたい方はご遠慮無くお申し付け下さい。

かつて我が国では、1000例を越すような日本脳炎(JE)の発生を見た時期もありましたが、現在では数えるほどに減少してしまいました。しかし、病原体の増幅動物であるブタの抗体を調べてると、依然ウイルスが活動していることがわかります。この病原体もデングウイルスと同様に蚊によって媒介されます。媒介蚊の種類は我が国に広く生息するコガタアカイエカという蚊であります。したがって、病原体そのものはブタと蚊の間で循環しているわけです。我が国で、患者が激減した要因として予防ワクチンの普及、住環境の変化などの理由が考えられています。

当教室はデングウイルスに加えて日本脳炎ウイルスの研究も行っております。臨床家の方で日本脳炎の検査を希望される方はご遠慮無くお申し付け下さい。日本脳炎の検査は検査センター等でも可能ですが、通常の検査で陰性と出た症例を当教室が再検査して確定診断した経験があります。おそらく、当教室が特異性と感度において優れた中和試験を用いているためだと思われます。

 最近、米国のNYで問題になった西ナイルウイルスも検査項目に加えました。IgM-ELISAによる方法も試みる予定です。
2002.1.23 只野昌之




_/_/_/_/ 西ナイルウイルスは我が国における新たなる危機となるか _/_/_/_/

 最近、西ナイルウイルス(WNV)による脳炎の発生がアメリカ合衆国で問題になりました。WNVは、アフリカや中近東、インド西部に分布しており、もともとアメリカ大陸には存在していませんでした。存在しないはずのウイルスがニューヨークで流行した脳炎の原因として見つかったことから大問題になったわけです。どのようにして北米大陸に入ったかは不明です。このウイルスは日本脳炎ウイルス(JEV)とは兄弟、デング(DEN) ウイルスとは親戚筋に当たるウイルスで、何れも蚊で媒介される節足動物媒介性ウイルスです。
 WNVは多くの種類の動物に感染しますが、自然界では主に「蚊−トリ−蚊」の感染環で存続していると思われます。蚊の種類によっては、卵の状態で越冬するものがあります。その中には成虫から卵にウイルスを伝播(経卵巣伝播)できる種類もあります。この場合、感受性動物がいなくてもウイルスが次世代の蚊に受け継がれます。また、ビルや地下鉄の坑内で繁殖する蚊は年中活動が可能です。これらの蚊がウイルスに対する感受性を持っていれば、ウイルスは簡単に越冬してしまい、その土地に常在してしまいます。不幸なことに、北米大陸では最初の流行以来、毎年ウイルスの活動が確認されており、ウイルスが常在してしまったようです。NYの流行では多くのカラスが死亡したことからトリに対する病原性は強そうです。ヒトに対する病原性は熱性疾患から脳炎まで幅が広く、特に脳炎は高齢者に多発します。
 我が国には、このウイルスは存在していませんが、媒介可能な蚊が生息していることから、いったん侵入すれば、NYと同様にウイルスの定着を許してしまうことは必至です。我が国では合法的、非合法的に膨大な数のトリが輸入されているので、進入経路の一つになり得ると思います。また、渡り鳥、船や飛行機に忍び込んだ蚊等も考えられます。さらに、このウイルスはヒトにウイルス血症を起こすので、旅行者も一つの運び屋として大いに考えられます。いつの日か、観光客がウイルスを「おみやげ」に持ってくるのではないかと関係者の間で危惧されます。WNV に対するワクチンや有効な抗ウイルス剤はまだありません。いまのところ、可能な対策法としては、トリやヒトの検疫に加えて、航空機や船に侵入した蚊の駆除などの水際作戦と、殺虫剤噴霧などで媒介蚊を駆除するなどの方法が考えられます。
 WNVのワクチンがまだありませんが、兄弟分のJEVでは優秀なワクチンが既に開発され、広く普及しております。また、ヒトはJEVに感染しても殆どが発症しない(不顕性感染)ので、常在地の住民はJEVの感染かワクチン接種によって、JEVに対する抗体を高率に保有しています。WNVはJEVの兄弟筋にあたるウイルスなので、抗原性もよく似ています。したがって、JEVに対する免疫はJEVのみならずWNVに対しても防御できるかもしれません。我々はこのことに興味を持ち、JEVが常在している地域の住民血清について、JEVおよびWNVに対する中和活性を調べてみました。(2002.1.23)

調査結果については後日このページに掲載いたします。

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オキ研会長:只野昌之
琉球大学医学部ウイルス学講座
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