美浜シャトルカートの課題

課題①:ルート外へのアクセス減少の懸念

シャトルカートがあることでルート内の購買行動が 促進されることがメリットとして挙げられるが、
そのエリア内だけでホテル・ショッピング・飲食が完結しているため、 その周辺エリアの飲食店へのアクセスが減少してしまうことが懸念される。
例えば、美浜の両サイドには外人住宅やカフェが立ち並ぶ砂辺や、 マリンアクティビティが充実してサンセットを楽しむことができる安良波がある。
しかし、どちらも美浜に比べると圧倒的に観光客が少なく、 地域の外国人や沖縄県民の方が多く見かける。
県民の憩いの場としての役割を果たしているという意味では良いが、 より観光地として発展させるには、交通リンケージを整える必要があると思う。

現状としては、美浜から公共交通を使って砂辺に行くには、 漁港を挟んでいるため、車では5分で着く距離だが、
海岸沿いに位置する美浜から一度通り沿いに出てからバスに乗り、 もう一度海岸沿いに位置する砂辺へ移動するが、
通り沿いしかバスが通っていないため、 バス停まで3分徒歩、バスで2分で2駅分進み、バスを降りてから カフェが立ち並ぶエリアまで15分前後かかる。
安良波にあるアラハビーチも同様に美浜から車で5分程の距離にあるが、 バスが2分に対して徒歩10分ほどかかる。
つまり、美浜から周辺の観光スポットに行くために有効な交通手段がほとんどない。

*課題①の改善点*

この課題を改善するためには、 やはり観光客が周辺地域に行きやすいような交通リンケージを整えることだと思う。
美浜から砂辺に行く場合は、漁港があることが最大の難点であるが、
それを上手く利用して、美浜フィッシャリーナにあるマリーナからでる船を
砂辺の漁港、もしくは新しくマリーナを開港し、 海上の交通リンケージを設けるのも一つの策ではないかと思う。
オーストラリアのシドニーに通っているフェリーのような感覚で、
沖縄の海を眺めながら移動手段として船を活用するのも 観光客にとっては一つの楽しみになるのではないかと思う。

美浜からアラハビーチまでのアクセスとしては、 バスを降りてからビーチまでは違いが、 アラハ行きのバスに乗るまでが遠いので、
アメリカンビレッジに走る美浜シャトルカート(公道ルート)を バス停周辺まで伸ばすことで行きやすくなるのではないかと思う。

また、交通リンケージと同様に重要になってくるのが、 情報リンケージであると考える。
交通リンケージが改善されても、観光客が認知してくれないと利用者が増えない、つまり周辺地域へのアクセスは増加しないため、
観光客に改善した交通リンケージを認識してもらうために情報リンケージも欠かせないと思う。

課題②:天候やイベント等による運行停止

悪天候の場合カート自体がトゥクトゥクのような簡易的な車両になっているため、 強い風雨はかなりの衝撃を受ける。
また、基本的に自動運転だが、悪天候の場合視界不良で障害物を探知できない場合があり、 事故につながる危険がある。
手動運転に切り替えることもできるが、 車体が大きく揺れることがあるため、運行が困難になる。
また、海岸ルートは車道だけでなく歩道も通るため、イベントで人が多い時などは
渋滞にはまってしまったり、 歩行者との接触の危険性があるため、運行が難しい。
こういった状況で運行が困難と判断された場合は、予告なしに運行を停止する場合がある。

*課題②の改善点*

悪天候の場合の改善策を考える前に、 なぜ美浜シャトルカートが簡易的な車両になっているかを考えた。
私が考えた理由は、車が通れないような細い道や観光客が良く行く場所に直接カートで行き、 利用者を載せることができるからだ。
そうすることで、観光客が車両に乗るのために通り沿いへ出たり、 公共交通がない道を徒歩で歩いたりすることなく気軽に区間を行き来しやすくするために、
普通の車ではなく、簡易的で車両や人の交通の妨げにならないカートを適用したのではないかと考えた。


そのことを踏まえたうえで、悪天候の場合の改善策を考える。
悪天候による運行停止の最大の原因は簡易的な車両になっていることだと考えた。
しかし、簡易的なカートではなく車両にすればいいという解決策では、 前に述べたようなカートを適用した意図が反映されなくなってしまう。
そこで、私が考えたのはカフェや海岸沿いなど歩道を通る海沿いルートはそのままカートで、
ホテル間の車道を行き来す公道ルートだけをカートではなく車にすることである。
そもそも車両が運行停止になるほどの悪天候の場合、ほどんど海岸沿いに人が出歩くことがないので 安全確保の観点からも悪天候の場合の運行停止はやむを得ないと考えた。
一方、ホテル間を行き来する公道ルートは車道を通る上、 悪天候であっても(特に県外からの)観光客のホテル滞在の日程はほとんど変わらないため一定のニーズがある。
また、公道ルートは車が通れないルートや歩道を通ることがないため、カートである必要はないと思う。
悪天候の中、安全を考慮しながら運行するには公道ルートを車にするべきだと思う。

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