三者連絡会
(教授職員会・琉大労組・琉病労)
ニュース 第11号

2006年8月29日 事務局 琉球大学教授職員会 (内線 2023)
E-mail: kyoshoku@eve.u-ryukyu.ac.jp
Homepage: http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~kyoshoku/
琉大労組(内線2024) 琉病労(内線7-2099)

医学部教職員のみなさんへ

 琉大医学部および病院で働くすべての職員のみなさん!現在、「個人情報に関する誓約書」の徴取がおこなわれています。

 就業規則第9条には、「職務上知り得た真に法的に保護すべき重大な秘密等を他にもらさないこと」と規定されています。また、患者情報などは、周知のように、刑法や個人情報保護法などで守られるように法的に厳しく規制されています。医学部教授会で決定したとされている、今回の「誓約書」は、この就業規則によって規定されている内容を超えて、さらに厳しい規制の内容を含んでいます。

 この「誓約書」は、労働者に業務上の契約を求めている限りで、これを実施するにあたっては、本来的に、当該の労働組合との協議と合意を必要とします。しかし、大学当局も医学部当局も、なんらこの問題について、私たち労働組合との協議をしていません。また、この「誓約書」は、医学部で働く全職員を、非常勤職員も含めて徴取の対象にしており、このような措置をおこなうことを、学部教授会が決定できるのか、まったく疑問です。

 本来であれば、当局から実施の申し入れが来るべきところですが、すでに一方的に実施されていますので、緊急に、三者の連名で、「誓約書」徴取の中止を求めて、申し入れの手続きに入りました。

「誓約書」は当面保留に

 患者情報などを保護するのは当然ですが、そのためには、すでにある諸規定で十分に対応できるはずです。少なくとも、就業規則をより厳しく変更する内容を含んでいる限りで、労働組合との協議が必要になります。今回の措置は、労組との協議を経ずに実行されていますので、労働基準法などに違反していると見なし得ます。三者による申し入れの後、団体交渉で、今回の措置に至った経過や法的な根拠について、きちんと協議し、問い質していく予定です。

 それゆえ、この「誓約書」には重大な疑義が生じておりますので、当局の側には徴取の中止を求めています。また、組合員だけでなく、対象になっている全職員のみなさんに、この「誓約書」の提出を保留して頂くよう呼びかけます。