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非常勤先「臨床(思考)心理学」学生による授業評価

1999年度

 授業のタイトルは「臨床心理学」だが、私はその半分の7回のみ。内容は、批判的思考や実験計画法など。(残りの半分は、臨床心理士による本当の臨床心理学の授業)。受講生は理学療法学科と作業療法学科の1年生約80人。この学校の先生に、臨床心理学の時間を使って、実験心理学的な考え方を学生に講義してほしい、と頼まれたので、このような変則的な授業になっている。でも実際、臨床現場で行なわれる「診断」には、客観的/批判的/実験的な思考が必要なので、悪くない位置づけかも、と最近は思っている。この授業は多分、もう4〜5年やっているが、なかなか決定的な内容にできない。そういう意味では、授業評価による改善がもっとも必要な授業の1つだ。

 この授業では、数値による授業評価は行っていないが、テストの最後に自由記述で授業に対する意見を書かせている。解答用紙への記述なので記名回答になるが、回答に際しては「いい点も悪い点も思ったとおりで構わない。批判をしているからと言って、評価を下げることはない」と告げてある。ざっと見たところ、肯定的な意見が半分、肯定と否定(改善案)の両方を述べているものが半分。否定的意見のみのものはほとんどないようだ。ちょっと安心。

 肯定的な意見としては、「将来の職業に必要な内容で、勉強になった」「雑談のおかげで、退屈しなくて楽しく受けられた」「フィードバックペーパーで疑問に丁寧に答えてくれたのが、前回の復習にもなって良かった」などというものがあった。否定的な意見に関しては、学生が挙げたものの中で、自分でも改善すべきだと思う点を、いくつかピックアップしておこう。

 実験関連では、間違った実験計画の問題点が指摘できるようになる、というのがこちらの教育目標なのだが、このあたりが難しいようだ。間違った実験の問題点指摘には正解があるわけだが、その理由や考え方をうまく説明しないと、学生は「押し付けがましい」と感じるようだ。それまでの回では、「ものごとを多面的に見よう」という話が中心なのでなおさらそう感じるのだろう。ここが来年度の最重要改善ポイントだ。早口は、どの授業にも通じるポイントだが、どう改善したらいいものか...

(2月12日の日記より)