読書と日々の記録2009.09上

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■読書記録: 12日『学校現場で使えるカウンセリング・テクニック〈上〉』 6日『生物と無生物のあいだ』
■日々記録: 12日地デジ 6日MIB

■『学校現場で使えるカウンセリング・テクニック〈上〉─育てるカウンセリング編・11の法則』(諸富祥彦 1999 誠信書房  ISBN: 9784414403442 \2,000)

2009/09/12(土)

 この本は,学校の先生もカウンセリング的なことをやりましょうということで,構成的エンカウンター・グループやフォーカシング,アサーション,ピアヘルピングなどが紹介されている。いわゆる「サイコ・エデュケーション」のすすめという感じだろうか。そういうのを使いたい人にはいいかもしれないが,なかなか踏ん切りがつかない人には今ひとつかもしれない。

 私にとって本書の中で一番よかったのは,ロジャーズの3条件(受容・共感・自己一致)を「口語版」と称して,あえて大雑把に,しかし分かりやすく説明していたところ。たとえば「無条件の肯定的配慮」とは,カウンセラーの中に作られた,気になることがなーんにもないスペース(空間)に子どもたちが自由に漂ってもらうような感覚なのだという。そこで「相手が表現するすべてのものに満遍なく(こちらが取捨選択することなく)注意を向けていく」(p.23)のである。

 こういう割り切った説明というのは,イメージをつかむ上ではとてもありがたい。少なくともここだけは本書の「買い」の部分だと思った(もちろんそれ以外にも学校現場にとってありがたい部分は多数あるのだろうが,いかんせん私はいわゆる学校現場にいるわけではないので...)

地デジを導入

2009/09/12(土)

 我が家もついに地デジを導入した。今まで,なーんか入れる気がしなかったのだが,上の娘が録画して見たい番組があり(スーパーバレエレッスン),それをきっかけに導入したのだ。その番組はNHK教育なのでアナログでももちろん見れるのだが,我が家のテレビはアンテナの状態のせいか,非常に写りが悪いのだ(3年前にここに引っ越したときにアンテナの調整をしているのだが,その後来た台風でアンテナの向きが変わったせいで写りが悪くなっていた。...と思っていた)。

 地デジを入れる気がしなかったのは,5年以上前からうちの実家では(地デジではないが)BSデジタルが見れるようになっていたのだが,チャンネルを切り替えたときの反応は悪いし,当時はレコーダに録画した番組がコピーできないようになっていて,あまりにも不便だと思っていたのだ(たしか移動のみ可,だったと思う)。

 今はコピーも10回だかできるようになっているし,チャンネルの応答速度も多少は改善されているかもしれないし,いずれは変えないといけないので,まあそろそろ潮時かと思ったのだ。

 実際使ってみると,BShiが見れたり(これはすごくよかった),それ以外のチャンネルも多少増えたり(これはさほどでもなかった),番組表が見れたり,それで録画予約ができたり,番組情報が得られたり,データ放送で天気予報なんかが見れたりして,けっこうおもしろい。一方でガッカリしたこともある。それは,ハードディスクレコーダに録画した番組を,DVDメディアにDVD-Video方式で焼けないこと。VR方式でしか焼けないし,それをみるにはそれに対応したハードとソフトが必要らしく,大学のパソコンで見ることはできなかった。これはかなりガッカリであった。

 ちなみに機器購入と同時にアンテナ調整をお願いしたのだが,調べてもらったところ,アンテナの向きは今のままでも電波は十分に来ていた。ただアンテナ線の性能が低く,そこでうまく伝わっていなかったようなのだ(太目のしっかりしたアンテナ線に換えてもらった)。それでも3年前は見れたので,おそらくアンテナ線がちゃんとはまっていなかったのだと思う。おそらくアンテナ線のはまりが悪くなった時期と台風が重なったため,誤帰属してしまったのだと思われる(一時は,屋上に登ってアンテナの向きを自分で調整しようかと思っていたが,しなくてよかった...)。アンテナの向きのことばかり考えずに,ちゃんとクリティカルに原因追求するべきだったなあと思った(とはいえ,電気製品の不調の原因探しって,けっこう面倒なんだよなあ...)。

■『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一 2007 講談社現代新書 ISBN: 9784061498914 \740)

2009/09/06(日)

 なんだかやたら評判がいい本なので読んでみた。確かに面白かった。本書のキモは,「生物を無生物から区別するものは何かを,私たちの生命観の変遷とともに考察」(p.8)していることだが,それ以外の部分も興味深かった。それは,野口英世の話だったり,DNAの二重らせん構造発見の話だったり。前者は渡辺淳一の本で多少は知っていたが,後者は,「いろいろあった」というぐらいで具体的には何も知らなかったので,非常に面白かった。そこには,「いかに正しいものであっても容易には受け入れられないか」という部分が含まれており,それはちょっと『指紋を発見した男』を彷彿とさせるものがある。

 そんなことも含めた科学史というか科学研究上の論理やドラマを通して筆者は,「知的であることの最低条件は自己懐疑ができるかどうかということになる」(p.67)と述べている。そういうことを考えるためのドラマを知る上で,本書は非常に興味深かった。

 本書のテーマである「生命観」に関しては,本書では「生命とは動的均衡にある流れ」(p.167)という考えが示されている。つまり,自然と増大しようとするエントロピーを排出する仕組みをもっているのが生命ということのようである。

 この考えの是非はもちろん私には分からないが,「生命=自己複製能力」と考えるきわめて機械的な生命観よりもよさそうな感じはする。もっとも,このことを研究する自然科学の方法論自体が,対象を機械として捉えようとする志向性を持っているわけで,この生命観がどの程度機械論から自由なのかという点や,それを自然科学というパラダイムの中でどの程度明らかにできるのかについては,本書ではよく分からないと私は感じた(もちろんそれは私の知識の範囲内では,ということだが)。

MIB

2009/09/06(日)

  この1年間のMIBを8冊選んだ。MIBは元々は,「もう一回読みたい本」だったのだが,現在,本を読み返す気力が沸いてこないので(もう2年以上も),MIBは「Most Impressive Books」である。もう読み返さなくなったせいか,今回の選書では,まったく元の本にはあたらず,読書記録と印象のみで選んだ。ちょっといい加減。


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