Self-Esteem and Value of Health as Determinants of Adolescent Health Behavior

TORRES R.,LECTURER R.M.,et al

Journal of Adolescent Health,16:60-63,1995 


報告者:永山 智子(学校保健学教室)
 

選定理由:

   近年、わが国の学校における健康上の問題として、いじめ、不登校、非行、暴力、喫煙、飲酒、薬物といった様々なことが生じている。このような問題のいくつかは、子どもの現在そして将来の健康問題に深く関わっている。このような現状にある中、保健行動に影響を及ぼす要因としてどのようなものがあるかを知ることは、学校における保健教育の方法、内容を考える上で、また実施する上でも重要であると考えられ、この論文に興味がもてたため選定した。
 

先行研究レビュー:

要約:

  1. 目的

    思春期における個人特性と保健行動と実践間の関連を調査する。
     


  1. 対象と方法
  1. 結果
  1. 考察
 
 

本研究の長所、短所、問題点:

   保健行動について、その質問の内容が健康にとって有益でも有害でもない中間的な行動であれば、5つの選択肢(全くない〜とても頻繁にある)を各々1-3-5-3-1のパターンで得点化を行うということだったが、なぜそのような得点化を行ったのかが分からなかった。
 
 

学校保健への寄与:

   セルフエスティームまたは健康価値が、健康の様々な局面に影響を及ぼす行動に、影響を与えるという結果は、思春期を対象にした健康教育プログラムの立案の際に参考となると思われる。

 

私見:

   昨年6月に発表された中央教育審議会のまとめ「21世紀を展望したわが国の教育の在り方」は、国際化・情報化など急速に変化する社会のなかで自ら学び、自ら考える力といった、個人が主体的・自律的に行動するための基本となる資質や能力を中核とする「生きる力」の育成が、これからの学校が目指すべき教育の基本であることを強調している。この「生きる力」はつまりライフスキル(対人関係スキル、意思決定や目標設定といった問題解決能力等)と解釈してよいかと考えられる。
   本論文では、セルフエスティームや健康価値が、個人の保健行動の決定因となることが明らかになっているが、セルフエスティームや健康価値に注目した健康教育を考えることがライフスキルを高め、より良く問題を解決する能力を身につける「生きる力」の育成となるのではないかと考えられる。
 

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