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渡名喜島台風災害復旧ボランティアはじめ隊 |
(NO.1 2001年10月31日版)-2頁 |
(前頁よりつづく)
渡名喜の村並み 渡名喜島の集落は、フクギの屋敷林、白砂の道、赤瓦の民家、そして、路面よりも掘り下げられた独特の宅地が特徴です。フクギの屋敷林は高所から見下ろすと森のように広がっており強風から集落を守ります。舗装されていない白い道を歩けば、赤瓦の民家が低い敷地の中に静かにたたずんでいます。島全体の景観の貴重さが認められ、平成12年度には沖縄県内では竹富島に続いての重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。台風16号の被害 沖縄本島にも被害を及ぼした迷走台風16号は、特に渡名喜島付近に長時間とどまり、島の人が「風速80m/sはあっただろう」と証言する猛烈な風と豪雨をもたらしました。敷地の浸水被害、屋根の被害は大きく、多くの島民が福祉センターなどで避難生活を送ることになりました。一島一集落の孤島であるため、電気、水、生活物資搬入なども深刻な状態になりました。状況が落ち着くにつれて避難家族は減りましたが、災害救助法による仮説住宅6戸の建設後(11月完成予定)も入居できない家族がいるなど、被災地としての状況は続いています。