理学部

夏休み社会活動の紹介


 「わかりやすい科学教室」

(日時:1999年7・8月 処:宜野湾市立中央公民館,具志川市立中央公民館)

    ※好評のうちに終了しました。



 理学部では毎年,小・中学生を対象にした「わかりやすい科学教室」を開催しています。
これは,学校では経験できないような科学のおもしろさを広く知ってもらうことを目的にしています。

 2つの会場で6日間(延べ12日間)にわたって12名の理系職員による科学教室を開催します。

 子ども達の真剣な眼差しと明るい笑顔に会えるのが楽しみです。

昨年の科学教室の様子


子供達は実験が大好き!


フィルケース飛ばしは一番人気!


※参加申し込みは,各公民館で行って下さい。

  • 宜野湾市立中央公民館:098-893-4436

  • 具志川市立中央公民館:098-973-5022
                   974-6723

  •         

     今年度の講演計画

    場所:宜野湾市立中央公民館
    時間:13:00−15:00
    日 付 講 演 者 分 野 講  演  題  名   概      要  
    7/26(月) 矢ヶ崎克馬 物理 極低温の世界 皆さんは冷たい物や冷たい場所をたくさん知っています。冷蔵庫の中は5℃から8℃くらい、冷凍庫の中は-18℃くらい。アイスクリームをおみやげに買うとついてくる ドライアイスは-79℃。この教室ではそれよりずっと冷たい-196℃の液体ちっそを使いながら、極低温の世界をのぞいてみます。バナナも野菜も凍らせてみます。さんそ(酸素)も液体ちっそで液体にすることができますよ。液体窒素を使っていろいろ実験してみましょう。
    7/27(火) 伊澤 雅子 生物 沖縄の動物たち−動物たちのくらしをのぞいてみよう 皆さんが住んでいる沖縄には他のところでは見られない珍しい生き物がたくさんいます。山原や西表島まで行かないと見ることのできない動物もいますし、皆さんの身近で暮らしている動物もいます。動物たちは自分の暮らしをなかなか私たちに見せてくれませんが、こっそりのぞいて見ましょう。動物調査の方法とイリオモテヤマネコやコウモリなどいくつかの動 物の生活を紹介します。
    7/28(水) 与儀誠一 化学 光を・あやつった・人びと 理科の時間に光について学びましたね。光って不思議なものだとおもいませんか?そこで「光を運びたい」、「光を曲げたい」、「光を作りたい」、「光を蓄えたい」など、このような希望をかなえた人達のことを紹介します。そして熱くない光を作ったり、光を蓄える遊びをしてみましょう。
    7/29(木) 小賀百樹 地学 黒潮のはなし 黒潮(くろしお)は世界でも有名な大海流のひとつです。フィリピン、台湾、沖縄、九州、四国、本州の沖をつないで流れる海の中の大きな川と考えてもいいでしょう。黒潮は、南からあたたかい海水を運び、私たちの住む島々の気候を穏やかにしてくれるだけでなく、地球規模の気候変化とも深く関係しています。このような黒潮の素顔をいろいろ紹介します。
    7/30(金) 堺英二郎 物理 宇宙のはなし 宇宙は,今から150億年前に目にも見えないほど小さな種として誕生し,その直後から急速に大きくなって,100億光年を超える巨大な宇宙に成長したといわれています。そして今も膨張を続けています。まず,現在の宇宙の姿をカラー写真とビデオで紹介します。それから宇宙がどのように変化しながら現在の姿になったのかについて説明したいと思います。
    8/2 (月) 土屋 誠 生物 サンゴ礁の一寸法師 サンゴは沖縄の代表的な生き物の一つです。そのサンゴの中にすんでいる小さなカニが大きなオニヒトデを退治すること、去年のようにサンゴが白くなってしまった時そのカニたちにとってサンゴはすみにくい家になってしまったこと、などをお話しし、サンゴ礁で生き物たちがお互いに関わりを持って暮らしているようすを紹介します。


    場所:具志川市立中央公民館
    時間:14:00−16:00
    日 付 講 演 者 分 野 講  演  題  名   概      要  
    7/26(月) 賀数清孝 物理 おもしろい電気 冬の寒い日にスカートやズボンが足にまつわりつくことがあります。また、下じきをこすると紙きれを引きつけ、水道の水にストローを近づけると水が曲がります。みなさんもこのような経験をしたことがあるかもしれません。今回はこのような実験をしながら電気のおもしろさをいっしょにさぐっていきましょう。
    7/27(火) 棚原 朗 化学 砂糖と塩の科学 砂糖と塩,皆さんはどっちが好きですか?皆さんの大好きなお菓子,ケーキ,アイスクリーム等は砂糖が入っているためにとても甘いです。塩はみそ汁や漬け物などに入っていて,食事にはなくてはならないものです。砂糖や塩はどうやって作るのでしょう?またどんな働きをするのでしょう?さあ,みんなで楽しく砂糖と塩を使って実験してみましょう。
    7/28(水) 池原規勝 生物 マングロ−ブ 「マングロ−ブ」って何だろう。動物? 植物? れっきとした植物群落(植物の集まり)の一つである。熱帯・亜熱帯の湾岸や河口域(海水と淡水が入り混じった 所)の湿地に生育する植物群で、沖縄県ではよく見られるが、他府県にはあまり見られない。また、他の陸上植物とは違った形で生育している。そのマングローブの特徴(根=呼吸根や種子=胎生種子){前半}と有用性(木炭や染料){後半}について学んでみよう。
    7/29(木) 宗本久弥 物理・化学 液体窒素で遊ぼう みなさんの知ってる一番冷たいものって何ですか。氷? アイスクリーム? ドライアイス? ここにはもっともっと冷たい液体窒素というものがあります。その温度はなんと-200℃。しかもその正体は空気!? この液体窒素を使っていろんな実験をしてみましょう。
    7/30(金) 日熊隆則 数学 やわらかい数学 数学といえば、数字がでる。式がでる。計算がでる。頭いたーい。そう感じる人はいっぱいいると思います。なんだか、固い感じがしますよね。でも、やわらか(?)数学ってのもあるんです。やわらかい数学ってなんだろう?それはお楽しみに。
    8/2(月) 上原 剛 生物 ウニ、ニワトリ、ヒトの発生−似ている点と異なる点 広い宇宙の中の地球には、かわいいヒヨコ、気味悪い動物、新幹線より速い鳥、目のない海だけにすむウニ、そして肉眼では見えない小さな動物から超大型のクジラまで多様な形をした動物がすんでいます。でも動物達の卵から親になるまでの発生のすがたはかなり似ています。生きているウニの人工受精卵、幼生、稚うにや、ニワトリの卵の殻の中のあかちゃんを見ながらヒトの発生についてもわかりやすく説明いたします。