海洋自然科学科 化学系

 放射化学実験 

[ 環境放射能の測定実習(フィールドワーク) ]


このカリキュラムの特徴は,実験最後に行われるフィールドワークです。
我々の身の回りにも放射性核種が多く存在していることを認識してもらうのが趣旨です。
2〜3人程度のグループで実際にフィールドに出て試料を採取し,放射化学的手法で天然放射性核種を分離・測定します。
実験は延べ4日間で,その間解析講座の卒研・修士学生の助言を得ながら分析・測定・まとめを行い,最後の日に教員・卒研・修士学生の前で発表会を行います。
一連の操作は4年になってからの研究の模式であり,ミニ卒研といったところでしょうか。

テーマの一例です。

1 洞窟内の堆積物中の放射性核種(210Pb,210Bi)濃度の測定
2 沖縄各地の空間線量
3 植物(コケ・海草・沖縄に植生する植物)中の放射性核種
4 環境中のラドン濃度
5 地下水中の放射性核種(226Ra,222Rn,210Pb)濃度の測定
6 沖縄の土壌中のウラン,トリウム系列核種の測定
7 毛髪中の210Po


空間線量の測定

洞窟内での,土壌採取
武芸洞の風景


いよいよ発表会!

発表風景です。4年生,大学院生が聴講に来ます。
緊張の一瞬!
OHP,パワーポイントなどを用います。
鋭い質問にも,グループ全員で的確にディフェンスします。
この実験をどれだけ勉強したかが問われます。