電気基礎実験「CR回路」のレポート執筆の注意
2006年10月23日最終更新
原田繁実
原理の部分では下記の点に注意すること。
- 原理はテキストの丸写しではなく要約すること。
- 微分方程式の導出過程は必要ない。前提条件(回路図、変数の意味など)と結果として得られた微分方程式があれば良い。
- ただし,式・図だけでなく文章も用いて要約すること。
- 予習で描いたグラフを原理部分に閉じ、対応する説明を本文に入れること。なお、グラフを書くのに使用した計算値は省略して良い。A4に横長で描かれたグラフを綴じるときは、グラフの上側が左にくるように綴じること。
実験方法の部分では下記の点に注意すること。
- 実際に実験を行った手順を記述すること。実験順序などがテキストと異なる場合には、実際に行った順序で記述すること。
- 実験に使用した回路図と対応させて実験方法を記述すること。
- カメラの使用法やはんだ付けの方法などは必要ない。
- 使用器具を表にまとめること。
- 使用器具の表の説明を本文として記述すること。
- どのような実験条件に対する結果なのかを明示すること。
- 表には標題を表の上に通し番号と共に付けること。
- 図には標題を図の下に通し番号と共に付けること。
- グラフも図として取り扱うこと。「グラフ5○○××の測定結果」は誤りであり、「図5○○××の測定結果」とすること。
- 図や表の標題は内容が明確になるように書くこと。「表1実験1の測定結果」のようなものは駄目である。「表1微分回路におけるviとvCの測定結果(C=1F, R=1Ω, CR=1s, vi:振幅1V, f=500Hzの方形波)」のようにすること。
- 表や図の番号は通し番号とすること。すなわち、レポートに初めて出た図を図1とし、順に図2、図3とすること。
- 表や図の説明を本文中に記述すること。すなわち、「表1に○○の条件において××と△△を測定した結果を示す。」のような文章のない図や表があってはいけない。
電圧波形の写真は図としてレポート中に使用すること。このとき以下のことに注意すること。
- 回路の入力・出力を明示すること。すなわち、それぞれの波形が何(vi, vR, vCのどれを)を測定したものなのかを明示すること。
- 0V(GND)レベルの位置を明示すること。
- 電圧軸のスケール(2つの波形で異なる場合は、それぞれのスケールを明示すること)が何V/DIVかを明示すること。プローブの倍率も明示しておくこと。
- 時間軸のスケールが何ms/DIVか明示しておくこと。
- 図の標題中にはC, R, CRの値と何を測定したのかを(vi, vR, vCのどれを)明示しておくこと。
- 写真は図として扱うので図番と標題を写真の下に記入すること。
- テキスト5-3ページのデータ解析2, 3の項目は考察の部分に記述すること。勝手に「データ解析」なる部分をレポートに作成しないこと。
- データ解析2の項目は理論だけでなく実験結果を根拠に説明すること。
- 微分回路と積分回路の周波数特性のグラフの理論周波数特性を描くには線のみで描くこと。◯や×のような点を描かないこと。
- 理論周波数特性を描くのに使用した計算結果を表にまとめてレポートに記載すること。また、計算例も記述すること。
- 周波数特性の実験結果は点(◯や×のようなシンボル)で理論周波数特性と同一のグラフに描くこと。曲線を描く必要はない。
- 周波数特性は片対数グラフ用紙に描くこと。
- そのほかに理論的な予想と実験結果の比較をし、違いがあればその理由の予想等を考察に記入することが望ましい。