騒音の測定

目的

機械から作業中に受ける騒音・振動は人体に悪い影響を及ぼすため、これらに対する対策は十分に考えるべきである。

騒音とは人に不愉快な感覚を与える音で、過大な騒音は作業者の疲労を増し、集中力が低下し作業能率、作業の正確さを下げることになり、また、事故を引き起こすことも考えられる。

今回の実験は普通騒音計の使い方を習得すると共に耕耘機から発生する騒音の調査を行う。

騒音の単位

人間の感覚は低い周波数では悪い。人間の感度に合わせて低い周波数の感度を落として測定したものをdB (A)(「デシベルエー」と読む)またはホンという。

音圧レベル dB = 20×log10P/P0

        P0=20μPa=2×10-5N/m2(音圧の基準)

 

実験内容(屋外での騒音測定)

 耕耘機を一カ所に固定しエンジン回転数を定格回転で運転し、耕耘機からの距離と騒音の大きさの関係を調べる。

課題

自由空間中にある音響出力Wの点音源があらゆる方向に一様に音を放射する場合、距離dの点の音の強さIは

I=W/4πd

で表される。音の強さは距離の2乗に反比例する(逆2乗則)。この点の音圧レベルL

は音響出力をパワーレベルL=10・log(W/10−12)で表すと、

= L−20・log(d)−11

で表される。すなわち自由空間では音圧レベルは距離が2倍になる毎に6dB減衰する。

 6dB減衰する理由を詳しく説明せよ。

 

普通騒音計の使い方