圃場機械学

科目番号:生産360
単位数 :2
開講学期 :後期
開設学部:農学部
担当者 :鹿内 健志
科目区分 :専門科目
時限・教室 :後期 木曜日 3時限 農117
授業内容と方法
現在の日本では,農業機械を用いないで農業生産を行うというのは不可能に近い。農業を機械化することにより農作業を楽にし,能率を上げ農業経営を発展させることができる。機械化を達成するためには,農業形態および社会形態に適した機械化の進展を進める必要がある。この講義では,はじめに日本の農業機械化の歴史を他国の農業機械化の歴史と比較することにより,それぞれの国の自然条件および社会条件が各国の機械化過程にどのような影響を与えたかを考える。さらに日本の農業における今後の農業機械化のあるべき姿について議論してみる。
コンピュータやエレクトロニクス技術を統合し,適切な作物栽培管理を行う環境保全型農業の一種である精密農業について解説し,日本や沖縄農業における精密農業の可能性について議論する。

達成目標 	
日本の農業機械化の特色を述べることができる
水田稲作を機械化するための農業機械システムについて説明できる。
簡単な農業機械に関する工学的な計算問題が解ける。
農業機械について多面的かつ理論的に考える基盤が構築される。

評価基準と評価方法 	
議論における発言の積極性(20%)、Homework(授業の復習あるいは次回の授業のための予習などA4用紙1枚程度のクイズ形式)(30%)、中間テスト(レポート形式:農業と農業機械に関する論述課題)(20%)、期末テスト(30%)
期末テスト終了後,3日以内に成績を各自にメールで通知する。異議がある場合は3日以内に申し立てること。以後の申し立ては認めない。

履修条件 	なし。

授業計画 	
1 10月11日 ガイダンス
2 10月18日 (休講)米国の農業機械発展の歴史について(資料と課題)
3 10月25日 (休講)農業機械に関わる仕事をする人(ビデオと課題)
4 11月 1日 農業機械化の目的 
5 11月 8日 日本の農業機械化の歴史と特徴  
6 11月15日 耕うんと土壌と作物   
7 11月22日 耕うんに用いる機械
8 11月29日 農業機械に関する工学的基礎知識
9 12月 6日 けん引抵抗の計算
10 12月13日 農作業の安全と技術者の使命 (中間テスト)
11 12月20日 トラクタ 
12  1月10日 田植機とコンバイン
13  1月17日 農業とIT
14  1月24日 農業機械化計画
15  2月14日 期末試験

教科書 	
『農業機械の構造と利用 藍房和 監修 農山漁村文化協会 ISBN 9784540063527』  
『農業高校で使用する農業機械の教科書を持っている人は上記は不要』  
参考書 	
『農業機械学会:生物生産機械ハンドブック,コロナ社』  
『木谷編著:生物生産機械学,コロナ社』  
『川村ほか:新版 農業機械学,文永堂出版』  
備考(メッセージ) 
高等学校教諭一種免許工業(工業の関係科目)
生物生産学科生産システム工学講座 必修
生物生産学科熱帯植物生産学、育種学、農林経営学講座 選択
生産環境学科生産基盤工学、農地環境管理学講座 選択

オフィスアワー 	金曜日 15:00から17:00

メールアドレス 	tshikana@agr.u-ryukyu.ac.jp
URL 	http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~tshikana/