検査・手術の説明書 | 開腹腎摘出

開腹腎摘出

腎摘出(腰部斜切開)

現在、腎臓に腫瘍があり、悪性の可能性があるため腎臓ごと摘出が必要です。腫瘍が大きいため、開腹して手術する予定です。
  • 麻酔方法:全身麻酔+硬膜外麻酔 → 麻酔の詳細は手術前日に麻酔科医が説明します。
  • 手術方法:全身麻酔後、右腎を摘出する場合は左側を下に、左腎臓を摘出する場合は右側を下にして側臥位になり、肋骨下に沿って約15cm前後切開します。手術部位の視野を広げるために第12番肋骨または第11番肋骨も切除します。腎臓に到達し、腎動脈と静脈をそれぞれ結紮・切離、そして尿管を切り離し、腎臓周囲を剥離して摘出します。手術時間は約4時間程度を予定していますが、安全に手術を行うために延長する場合があります。特に問題なければ術翌日より歩行・飲水開始し、経過をみて食事開始です。 特に問題なければ1週間前後で退院となります。(抜糸が必要な場合は抜糸後に退院)

腎尿管全摘出術(開腹)+膀胱部分切除

今回、腎盂または尿管腫瘍が悪性腫瘍の可能性があるため腫瘍を摘出し病理学的診断を行うため上記の手術を予定しています。手術は腎盂または尿管腫瘍の性質上、尿路に再発・転移しやすいため腫瘍のある側(患側)の腎尿管と膀胱の一部を切除します。 麻酔方法:全身麻酔、硬膜外麻酔を予定しています。詳しくは麻酔科医がご説明します。
手術方法は、
  1. 腫瘍側を上にした側臥位になり側腹部を切開し、腫瘍のある側の腎臓・尿管と腎静脈、腎動脈を周囲からとりはずし切断します。
  2. 尿管を膀胱までたどり尿管から膀胱へ移行する場所を周辺から取り外し腎尿管を摘出します。このときに膀胱を一部切除することもあります。手術時間は約5時間を予定していますが、手術を安全にすすめるためより時間が長くかかることもあります。術後7日目前後に尿道カテーテルを抜去する予定です。
術後20〜30日頃に病理検査の結果が出ます。これに基づき今後の治療方針を検討します。

腎部分切除術

現在、腎臓に腫瘍があり、悪性の可能性があるため摘出が必要です。腫瘍の位置、大きさから腎腫瘍の部分のみ摘出術を行う予定です。 手術方法:右腎を摘出する場合は左側を下に、左腎臓を摘出する場合は右側を下にして側臥位になり、側腹部を切開して手術を行う予定です。腎周囲脂肪組織を剥離し、腎臓を露出させ、腎動脈の血流を一時的に遮断し、腎腫瘍とその周囲を約1cm程度つけて部分的に切除します。その後腎臓を縫合します。手術時間は約4時間程度を予定していますが、安全に手術を行うために延長する場合があります。また、術中に合併症や癒着などで腹腔鏡による手術の継続が困難な場合には、開腹術に変更することがあります。 手術に伴う考えうる合併症として以下が挙げられます。
  1. 出血: 場合により輸血を行います。術後出血の場合は再手術(止血術)が必要なこともあります。
  2. 腸管損傷: 損傷が程度の場合は術後1週間程度の絶食・高カロリー輸液にて対応します。高度の場合は人工肛門造設し、2,3ヶ月後に閉鎖術を施行する場合もあります。
  3. 肝臓 ・脾臓などの周辺臓器の損傷: 外科的に適切な処置を行います。
  4. 疼痛: (鎮痛剤: 注射、坐薬、内服など使用します。)
  5. 創部感染 ・その他の感染: 術前から予防的抗生剤の点滴を行いますが、それでも感染を起こした場合は、適切な抗生剤、外科的処置にて対処します。場合により傷をあけて膿をだすこともあります。
  6. 循環器系の合併症: 心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、深部静脈血栓症などは専門医と相談して対応します。
  7. 腸閉塞: 絶食、腸を動かす薬の点滴にて対応します。
  8. 無気肺 ・気胸: 側臥位になるため、特に下になった肺が痰など無気肺を生じる可能性があります。肋骨を切除する際に胸膜を傷つけて、気胸を生じることがあります。それぞれ必要な処置を施行します。場合により胸腔ドレーンを挿入します。
  • その他、教育目的で手術の過程を録画保存することもあります。
  • 摘出した腫瘍は病理検査に提出しこの結果を踏まえ、今後の治療方針を決定します。場合により追加治療が必要になることもあります。

一覧   膀胱全摘:男性   膀胱全摘:女性   前立腺全摘   腹腔鏡手術   経尿道的膀胱腫瘍切除
生体腎移植:ドナー   生体腎移植:レシピエント   前立腺小線源療法   開腹腎摘出   開腹後腹膜リンパ節郭清
シャント造設   経尿道的尿管結石   体外衝撃波結石破砕術   小児   検査