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新しいおしらせ! 

支部・分会の例会の記録

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日本科学者会議沖縄支部新年研究交流会 今こそ教育・自治を語ろう

1月25日(木) 琉球大学教育学部102室

18:00〜19:30 記念講演と質疑 高良鉄美会員(琉大法務研究科) 平和憲法と教育基本法「改正」
19:30〜 フリーディスカッション いまこそ教育・自治を語ろう
20:00〜 懇親会(会員は無料です!)

 教育基本法が「改正」され、政府の命令主義的な教育が、大学や社会教育を含む教育現場全体にかかってくることになります。わたしたちは、その下でも、教育が教育であるために、学校が学校であるために守らなければならないものを、譲り渡してしまうことはできません。今後、琉球大学を始め私たちの学校で何をなすべきか、語り合うことを意図して新年研究交流会を準備しました。
 今回「改正」された教育基本法は、自民党の改憲試案との整合性が図られているのであって、現行の日本国憲法の条文と精神に反していることは明確です。私たちにとって、憲法はこれまで以上に重要な存在であり、改憲をさせてはならないことを意味します。当日は高良鉄美さんから、平和憲法と教基法「改正」についてお話しいただき、高良ゼミの学生も交えて、みなでディスカッションを進めていきます。

緊急学習会・討論集会

教育基本法「改正」でどうなる? 大きく変わる大学の教育環境

 いま、国会で教育基本法「改正」案が審議されています。皆さんは、この法案の内容をご存じですか? 市民にも大学人にも広く知られていないのは、国会で条文ごとの詳細な質疑がまだ全く行われていないからです。しかし、政府・与党は、11月中旬にも衆議院を通過させ、12月15日の会期末までに成立させることを目標としています。
 この法案では、大学について、新たに条文で規定されています。これは、今後、大学に対する国のコントロールを劇的に強めるものだと指摘されています。しかし、大学の目的などは、学校教育法で以前から規定されています。なぜ、教育基本法に書き込まれることが問題なのでしょうか? この法案では、教育の目標が20以上にわたって具体的に規定されています。そして、学校はこの目標の達成のための教育をおこない、学生・生徒に規律と意欲を持たせなければならないのです。また、政府は教育振興基本計画を策定し、これに基づく教育を推進します。このように、国による命令主義的な教育が復活することになります。
 つまり、大学は、法案に盛り込まれた教育の目標や、政府が策定する計画の枠内で、「自主的・自律的」に教育を行うようになります。「目標」や「計画」には、達成度評価がつきものです。
 教育基本法改定には、歴代の教育学会会長が反対声明をあげるなど、現行法の尊重や、慎重審議を求める意見が相次いでいます。私たちも、まず法案について一緒に学んでみませんか。そして、私たち大学人が、現時点で何をすべきか、大学として必ず維持するべきことはなにか、自由に話しあい、考えていきましょう。

と き 11月9日(木) 18〜20時
ところ 琉大法文学部棟 204教室    新棟・複合棟ではありません
話題提供 教育基本法が変わるとどうなる? −行政法の観点から− 徳田 博人 さん(琉大法務研究科)
・話題提供を受けて、自由討論を行います。どなたでもご参加になれます。お誘い合わせの上お越し下さいますよう、お待ちしています。

主催 大学人9条の会沖縄、沖縄・女性9条の会、日本科学者会議(JSA)沖縄支部

案内チラシ PDFファイル 226kB

//恒例// 2006秋の研究交流会が開催されました

 あらためて考えてみませんか 私たちの研究・教育条件

小規模研究室を守り充実させるために
矢ヶ崎 克馬(理学部教授・(日本物理学会)物性委員会幹事)
 国立大学の法人化以来、旧制度で育成され満遍なく存在してきた「小規模研究室」では、教育研究費が確保できなくなりつつあります。それは、研究教育費の配分原理を「競争と評価による」という原理に変更したことによります。同時に、運営費交付金の削減や学内での競争的な資金配分により、研究者が受け取る基盤的研究費は激減しています。琉大でもそれは深刻な事態であり、理学部で研究者に配分される基盤的経費は従来の1/5にも減少しました。一部の分野にCOEなどの過重重点配分がある一方、学部や大学全体の教育・研究は危機に瀕しており、大学教育全体の維持発展、学問の全面的発展は困難です。科学技術政策として見直しが緊急に必要です。
 私たちが実際に体験していることであり、仲間内でよく聞く論調ではありますが、あらためて、基盤的研究費がいかに重要か、小規模研究室がどれほど研究・教育に役立ってきたかを、学術会議の委員としてのとりくみに立って、実証的に話していただきます。これは、日本物理学会年会(2006)で開催された第30回「物理学者の社会的責任」シンポジウム「国策としての科学の現在と将来」での報告などの、エッセンスです。

どうなっている? ロースクールの教育・研究・評価
徳田 博人(法務研究科教授・行政法)
 9月21日、初めてのロースクール就学者対象の新司法試験の合格発表がありました。大学ごとの合格者数・合格率が公開され、新聞では早くも「来年以降は序列化が一層進むとみられ、法科大学院の淘汰が現実味を帯びてきた」(毎日)などと報じられています。
 合格者の数と率という単純・明快な基準だけで、改廃にもつながる評価に晒されるロースクール。大学への競争原理導入の典型的な組織ですが、その分、研究・教育態勢は通常の部局よりも恵まれているのだろうと考えがちです。ところが、そうではないのが実態。では、ロースクールを置くメリットは…?
 現場で指導にあたっている徳田さんに、お話しいただきます。

10月13日 (金) 琉球大学理学部105教室

案内チラシのダウンロード(PDF 168kB)

6・23 平和のつどい

 沖縄戦61 年・憲法公布60 年の慰霊の日にあたり、再び日本を「戦争ができる国」にしない決意をこめて、平和のつどいを開催します。
 アジア太平洋戦争の莫大な犠牲の上に私たちが手に入れた平和憲法。ところが国会やマスコミでは、改憲論が声高に主張されています。軌を一にして、自衛隊と米軍との一体化を目指して今進められている日米安保再編は、集団的自衛権の容認を前提としたもので、改憲の先取りというほかありません。むしろ、変革された安保体制に合わせた新しい憲法を政府が必要としているというのが改憲の動機でしょう。
 一方、微罪逮捕や不当逮捕の問題など、改憲後の日本社会が陥る状況を象徴するような事件も後を絶ちません。国会で継続審議となった「共謀罪」の新設も、表現活動を抑制する刑罰規定として、人権保障を危機にさらす流れの一環と言えましょう。この「共謀罪」については、日本の侵略戦争を支えた稀代の悪法である「治安維持法」との共通性も指摘されるところです。 
 そこで、沖縄戦の痛苦の体験を決して繰り返させまいと誓うこの日に、「共謀罪」「治安維持法」をキーワードに、平和と憲法の問題を考える企画を準備しました。
 どなたでもご参加になれますので、お誘い合わせの上、お越し下さい。

6 月23 日(木)琉大法文学部
高作 正博氏(琉大法務研究科)
 「共謀罪」の行き着くところ
田港 朝昭氏(琉大名誉教授・日本科学者会議参与)
 「治安維持法」とその被害

2006 年 新年度記念企画 研究するってどんなこと?
 新学年にあたり、ことしも恒例の企画 「研究するってどんなこと」を行います。自然・人文・社会科学からそれぞれ、研究や活動に取り組む面白さや苦労について、分野の異なる方にも分かるようにお話しします。そこから、研究するとはどんなことか、大学とはどんなところか、考えていきます。もともと大学院新入生向け企画でしたが、いまや学部・大学院の学生、教職員、科学に関心をもつ市民など、どなたでもご参加になれる企画に発展しています。琉大が法人化されるなど教育・研究の現場に競争と市場原理が強く働く中で、「大学とは、研究・教育とは何か」が鋭く問われています。皆さんのお越しをお待ちしています。

4 月27 日 琉球大学理学部

大学で過ごした40 年余を振り返る
  加藤祐三さん(かとう・ゆうぞう 琉大名誉教授(理学部))
 加藤さんは、1979 年に東北大学から琉球大学に赴任、理学部長などを務め、2004 年定年退職。専門として地学を選択した経緯と、その後の学生・院生・教員時代を振り返りながら、研究教育について考えてきたことをお話しいただきます。

生徒と共に成長し続ける存在であるために。  一教員の答えの出し方
  我謝美和さん(がじゃ・みわ 県立高等学校教員・国文学)
 我謝さんは、高校の現場で教育に取り組んでこられ、この春から琉大教育学研究科で院生として研究を始めました。「学校現場での体験を通して抱えた多くの疑問と課題、自己成長(学び)への欲求。それらを昇華させる手だてとして大学院への進学を選択した経緯・転機について、現場の現状を絡めてお話しし、学ぶ機会を得ることの大切さを伝えられれば、と考えます。」

/ 報告/「大学人九条の会沖縄」を立ち上げて
  高作正博さん(たかさく・まさひろ 琉大法務研究科・憲法学)
 沖縄では今月9 日に「大学人九条の会」が発足、シンポジウム「改憲論とオキナワ?憲法9条をまもるために?」を22 日(土)13 時半から沖国大で行います。いまなぜ憲法改定されようとしているのか、私たちが憲法9 条を絶対守ろうとするのはなぜか、簡潔に報告します。

 新学年恒例の企画「研究するってどんなこと」を、4月27日に琉球大学で開催した。この企画は、自然・人文・社会科学の若手やベテランに、研究や活動に取り組む面白さや苦労について、異分野の方にも分かるように話してもらい、『研究とは?、大学とは?』何か考える場にする、との趣旨の例会である。大学院新歓企画として出発し、学生や教職員が誰でも参加できる企画に発展させてきた。今年もポスター、チラシで主要大学に広く宣伝したところ、学生・教員約30名の参加を得た。懇親会は、学生無料のこともあり20名が参加し熱く語り合った。

 まず、高校教員で今春琉大の院生となった我謝美和さんに、学校現場での実践から大学院への進学を決意した経緯について、教育現場の現状紹介を絡めてお話しいただいた。学ぶ機会を得る大切さや教育現場の現状についてリアルに紹介し、高校教員が授業だけでなく、クラブの指導、カウンセリング、受験指導など文字通り24時間態勢で働いていること、その中で教育諸業務の電子化が非常に進行していることがよく分かった。

 次いで、1979年に琉大に赴任、理学部長を務め、2004年退職した加藤祐三さんが、専門として地学を選択した経緯と、その後の学生・院生・教員時代を振り返りながら、研究教育について考えてきたことを話された。授業のように、鉱物標本を示し、板書しつつの講演だった。続く懇親会でも、支部代表幹事として学生と対話を進めていた。

//恒例// 2005 秋の研究交流会  「沖縄の自然とくらしについて見る、考える、語り合う」 沖縄では4月9日に「大学人9条の会」が発足、シンポジウム「改憲論とオキナワ?憲法9条をまもるために?」が22日に沖国大で開催され、250名もが参加した。取り組みの状況について、本支部常任幹事(憲法問題担当)で同会事務局次長の?作正博さんが、簡潔に報告した

長田 勝さん「30年ぶりの沖縄暮らし」
 おさだ・まさるさんは、元福井市自然史博物館学芸員。昆虫学の研究教育のかたわら、中池見湿地(敦賀市)の保全のために尽力してきました。沖縄に住まいを移されて2年目。今回は30年前と現在の沖縄について、暮らしのなかで考えていることをお話し頂きます。また、研究対象のモンシロチョウについて紹介して頂きます。

小橋川共男さん「スライド上映会〜泡瀬干潟の四季〜」
 こばしがわ・ともおさんは、写真家で泡瀬干潟を守る連絡会共同代表。石垣島白保の写真でも定評のある小橋川さんが、沖縄市民として目の前の泡瀬干潟をとらえた膨大な写真から選って、干潟の自然・人・季節の移り変わりを自ら上映・解説します。新種・貴重種がつぎつぎ発見され、比類のない豊かな生態系を持つことが明らかにされつつある泡瀬の素顔をご覧下さい。

日時 10月11日 琉球大学理学部114教室

沖縄戦・被爆・戦後60年 6.23平和のつどい
 6月23日 琉球大学法文学部
*琉大が6.23を休講日にして初の平和企画に50名参加。皆さんのご参加ご協力ありがとうございました。

沖縄戦・被爆・戦後60年 6.23平和のつどい申し合わせ

高作正博(琉大法務研究科) 「護憲対改憲」の背後にあるもの −論点の可視化のために−
高嶋伸欣(琉大教育学部) 最近の教科書問題について ?沖縄戦の記述をめぐって?
土田武信(沖大法経学部)いま、海上基地建設計画を断念させるために何が必要か −沖縄ジュゴン保護活動の立場から−

2005新入生・卒論生歓迎企画:研究するってどんなこと 4/22
上間 陽子(琉球大学教育学部) なぜ、教育学の研究に関わったのか コギャル・フリーター・労働市場
前川 盛治(泡瀬干潟を守る連絡会事務局長)泡瀬干潟埋立問題にたずさわって 沖縄最大規模の干潟、希少種続出の宝の海を埋めるのか
矢ヶ崎 克馬(琉球大学理学部長)特別コメント「研究に生き、社会に生き」

2004.12.21 年末研究交流集会 いま教育基本法を考える
佐久間正夫(琉球大学教育学部) 教育基本法-変えられるとどうなる-!?
森田 満夫(沖縄国際大学総合文化学部) 沖国大ヘリ事件と憲法・教育基本法

2004.10.15 <拡大学習会版>秋の研究交流集会 沖縄国際大学への米軍機墜落事件を考える
沖国大からの報告      鎌田  隆 沖国大経済学部教授
現地調査報告と問題提起   亀山統一 JSA沖縄支部事務局長

新入生・卒論生歓迎企画:研究するってどんなこと 2004/4/27(火)
仲間 隆男(琉球大学理学部) 物性研究の楽しみ
上原 之映(児童厚生員) 児童館における平和教育の実践 −あなたの平和はなんですか?−
矢ヶ崎 克馬(琉球大学理学部教授) 「研究に生き、社会に生き」

2003年12月10日 年末研究交流集会
琉球大学工学部小会議室
国立移管前後の琉球大学−思い出ばなし− 芳澤 毅 氏(琉大法文学部)
医学・医療と平和 武居 洋 氏(支部代表幹事)

2003年10月3日 夏の研究交流集会 沖縄の開発と自然環境
泡瀬干潟 沖縄島最大の渡鳥飛来地・希少種続出の藻場の埋め立て事業*
前川盛治氏(環境監視検討委員、泡瀬干潟を守る連絡会事務局長)
西表島浦内川 ホテル建設と流域生態系の破壊
岡島 実氏(弁護士、西表島リゾート開発差止訴訟弁護団)

2003年5月22日 新歓企画「研究するってどんなこと?」
話題提供・・研究の道のりをかたる
来間 泰男氏(沖国大商経学部)/新城 竜一氏(琉大理学部)

*2002年12月18日 2002年度年末研究交流集会 テーマ「教育はいま」
話題提供 教育基本法改定問題について…佐久間正夫氏
     琉大教育学部の改組と教員養成について…里井洋一氏
     教科書問題について…高嶋伸欣氏

*2002年9月13日 夏の研究交流会
沖縄の2つの大学院構想について考える
 1. 「大学院大学構想について」 山城康正氏・琉大工学部長
 2. 「法科大学院(ロー・スクール)構想について」 高良鉄美氏・琉大法文

*2002年5月 23日 支部総会での講演
「風力発電の現状について」 天久和正氏・琉大工

*2001年12月21日 年末研究交流集会
「憲法と日本・沖縄」 高作正博氏・琉大法文

*2001年4月27日 新歓企画 「研究するってどんなこと?」
話題提供  **研究の道のりをかたる**
      「開発教育と南北問題〜地球規模の課題へ関心を高めるための教育〜」 西岡 尚也 さん(教育学部助教授・人文地理学)
      「研究テーマをめぐるMC(修士課程)時代のどたばた」堺 英二郎 さん(理学部助教授・物性理論)

*2000年12月26日 年末研究交流集会
「いま高等学校の現場で思うこと」 浦添正光氏・小禄高等学校  喜屋武 浩氏・沖縄工業高等学校

*2000年10月4日 秋の研究交流集会
「沖縄県におけるサツマイモのゾウムシ類の根絶事業」 照屋匡氏・亜熱帯総研、元県農試
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