|
地殻内部水圏とは・・・ |
地殻内部流体とは,海底熱水や冷湧水,地下水や天然ガス,ガスハイドレート,火山ガスなど,地殻内部に分布していて,時として地表面や海底面に噴き出すこともある流体の総称です。こういった流体はそれ自体が資源に関連していることもありますが,地表面や海底面に噴き出す際に地震活動を伴うことも多く,その分布や挙動を把握することは極めて重要なことです。
このような流体の研究を「地殻内部水圏化学」と名づけて推進しています。分析ツールとして,メタン,二酸化炭素,水素,ヘリウムといった溶存ガスの各種同位体を用い,全地球システム(地圏,水圏,大気圏,生物圏)における包括的な物質循環モデルを創造することを目指しています。 |
研究テーマ
2022 : 沖縄県辺戸岬におけるエアロゾル中のPb及びSrの起源 (河野 彩香) 沖縄県辺戸岬におけるエアロゾルの粒径別PMF起源解析 (宇都宮 琉河)
福徳岡ノ場から漂着した軽石中の希ガスの起源 (廣渡 藍之)
与那国島南東部正断層周辺の炭酸塩の形成メカニズム (田口 大希)
2021 : 種子島沖海底泥火山における表層堆積物中の希ガスの起源 (満留 由来)
南部沖縄トラフにおける新規掘削提案のための事前調査結果 (中島 海翔)
地下水の滞留時間推定のための溶存六フッ化硫黄濃度測定法の開発 (中原 桂村)
与那国島における基盤岩中の希ガスの起源 (安村 幸真)
2019 : 付加体内部に分布するガスのオフラインでの分析方法 (米須 大樹)
竹富海底温泉における温泉水の起源 (原 由宇)
種子島沖海底泥火山群からの深部起源流体の湧出フラックス(満留 由来)
与那国島サンニヌ台周辺に分布する湧水群の湧出メカニズム(片岡 妃奈)
付加体内部の希ガスの分布と起源をより正確に把握するためのカッティングスを用いた希ガスの分析法
(倉橋 周吾)
2018 : 竹富島温泉掘削試料の鉱物学的・地球化学的特徴(新垣 典之)
2017 : 東シナ海の黒潮流域における表層海水のメタンフラックス(宮城 雄大)
2016 : 東シナ海の黒潮流域における表層海水のメタン濃度異常 (上原 力)
伊平屋北海底熱水系の間隙水の化学組成 (与那覇 愛里)
2015 : 種子島海底泥火山における間隙水の地球化学的特徴 (安慶名 昂)
東シナ海大陸斜面域におけるメタンの供給源と大気への影響(知花 英貴)
2014 : ホウ素同位体比を用いた南海トラフ熊野沖付加体斜面堆積物中のホウ素の挙動の解明(比嘉 恒太)
リチウム同位体比を指標に用いた沖縄トラフ海底熱水中のリチウムの起源の解明(平敷 紗和子)
2013:南部マリアナ背弧拡大軸周辺における海底熱水の化学組成 (多和田 美紀)
ホウ素同位体比を指標に用いた沖縄トラフ海底熱水中のホウ素の起源の解明(蝦名 直也)
2012:東シナ海における海洋へのメタンの供給源 (島袋 鉄平)
沖縄本島中部嘉手苅における湧出ガスの起源 (西川 由麻)
沖縄トラフにおける海底熱水中のSr同位体比の比較(野原 佑)
2011:東シナ海における海水中のメタンの分布 (山川 陽)
南部マリアナ背弧拡大軸周辺の海底熱水系における炭素の起源(濱元 有人)
2010:沖縄本島北部屋我地島沿岸における湧出ガスの起源 (本田 龍太郎)
南部マリアナ背弧拡大軸に新しく発見された海底熱水の化学組成(多和田 美紀)
Sr同位体比を指標に用いた鳩間海丘における海底熱水中のSrの起源(浦田 義明)
2009:鳩間海丘における海底熱水中の溶存気体成分の起源 (岩田 大吾)
南海トラフにおける付加体内部流体の挙動 (比嘉 良作)
沖縄本島南部浦添における温泉付随ガスの起源 (大嶺 一希)
南海トラフの海底堆積物中における吸着性炭化水素の分布(金城 一成)
2008:鳩間海丘の海底熱水系内におけるサイト間の化学組成の比較(大嶋 将吾)
南海トラフの付加体内部における炭素循環 (上原 勇人)
沖縄本島南部の沿岸地下水湧出域におけるラジウム核種の分布(本田 龍太郎)
2007:鳩間海丘において世界で初めて観測された「青い熱水」の形成メカニズム(岩田 大吾)
南海トラフの冷湧水域におけるバライトチムニーの形成メカニズム (比嘉 良作)
|
|
|