
In this page we will introduce the members' theses and works. Not only researches but also the workshops and works in progress are included. It is appreciate to have your positive comments. Thank you!
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2024年度卒業アルバム album 2024.pdf

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2023年度卒業アルバム album 2023.pdf

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2022年度卒業アルバム album 2022.pdf

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2021年度卒業アルバム album 2021.pdf

自ら設定した課題に対して,先行研究のレビュー,調査設計,データ収集,結果分析に基づいて,自分の結論にまとめる,これらプロセスを体験することが卒業研究の趣旨です。
多くの学生にとって,本格的な論文執筆は初めての体験なので,他人の主張や意見と自分のそれらと区別することが大切な作業です。そのため,卒論で引用や参考にした内容の出典を正しく表記することを厳しく要求しています。
とはいえ,結果的に論文内容の論理性,データ収集の妥当性,分析結果の信憑性などが欠けている卒論も多々あります。
したがって,ここで掲載している卒論は一般的な学術論文のレベルに達していないため,転載や引用をご遠慮ください。
All the graduation theses posted here do not reach the level of general academic papers, so please refrain from reprinting or quoting them.
- 2024年度卒業研究
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「泡盛のRTD化が若年層の購買意欲に与える影響」
(217192K 徳村呼夏)
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- 本研究は、沖縄の伝統的酒類である泡盛のRTD(Ready-to-Drink)化が、沖縄の若年層における購買意欲に与える影響を検証することを目的とする。泡盛は「強烈」「飲みにくい」といった固定観念が根強く、若年層の支持が低迷している。本研究では、RTD市場の拡大やパッケージの重要性を背景に、沖縄の若年層を対象にアンケート調査を実施し、RTD泡盛の可能性を探る。得られた知見は、泡盛の新たな価値創出と需要拡大、さらには業界の活性化に寄与することを目指す。
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「エシカル消費の再定義と実践度に関する考察」
(207104F 竹谷花弥)
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- 本研究は、エシカル消費の再定義と実践に関して検討・整理することを目的とした。近年、環境問題や社会的問題への関心が高まる中で、エシカル消費が注目されている。日本では、エコバッグの利用や省エネなどの「行動」がエシカル消費の主流となっている。本来のエシカル消費とは何かを検討した結果、これらの「行動」もエシカル消費のうちの、「ライトな「手段」」(水師2023)であると言えることが分かった。また、消費者庁(2024)の調査で、エシカル消費の認知度より実践度が高いことが分かった。この要因を、西尾(2017)の研究を参考に、エコロジー関与が働くこと、ベネフィットがあること、社会規範があることが判明した。そして、過去に行われた「本格的なエシカル消費」の事例を提示し、今後のエシカル消費に関して、「ライトな「手段」」が行われつつ、必要に応じて、「本格的なエシカル消費」が行われ、エシカル消費の実践は進むと結論付けた。
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「琉球大学の学生の運動習慣の現状に関する一考察」
(217024J 仲嶺真依)
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- 本稿では、20代の運動不足、特に大学生の運動習慣に着目し、その要因について調査を行った。運動不足の背景には、学業やアルバイトといった運動以外の活動を優先する傾向や、運動継続に対する自信の欠如、健康食への関心の高まりが運動不足を補う手段として捉えられる傾向などが挙げられる。調査結果より、これらの要因が複合的に影響し、運動習慣の形成が困難になっている可能性が示唆された。特に、運動の重要性を認識していながらも運動習慣がない層において、運動に対する時間的制約の感じやすさや運動の成果に対する過度な期待が見られ、運動への意識と行動の乖離が課題であることが明らかになった。
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「美容業界の現状と課題」
(217483K 岡本浩)
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- 大手低価格チェーン店や洒落た街のサロンなど、現在は多くの美容室が群雄割拠している。一方で地方の小規模美容室に通い続ける客もいる。なぜ客は通うのか、また利益もないのになぜ店主は営業を続けるのか。ある小規模美容室を代表例として調査したところ、顧客の平均年齢は73歳で通う理由は近所にあり、店主の人柄に惹かれて来店していた。店主も高齢者の話し相手(情報交換)、すなわち「コミュニティ」のために営業を続けていることがわかった。
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「海外留学の効果について」
(207076G 富山早彩)
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- 近年、ワーキングホリデー制度を利用し海外に渡航する者が急増している。反対に海外で教育機関に一定期間通う海外留学者は減少している。このような状況下で海外渡航経験者にインタビュー調査を行い、PAC分析を用いて渡航理由や得られる効果、両者の相違について明らかにする。
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「オウンドメディアを活用する企業の課題」
(207081C 屋富祖莉子)
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- テレビ局の経営は以前と異なり、多様な新規事業を手掛けることで経営難を乗り越えなければならない。本研究では、2021年より沖縄テレビ放送株式会社が運用する「OKITIVE」を事例に、SNSがクロスメディアとしての機能を果たしていないことに着目した。調査ではInstagramの表紙デザインを課題に取り上げ、文字量からアプローチした。表紙デザインの文字量がユーザーの興味を惹き、検索意欲を掻き立てることは可能なのか明らかにしていく。
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「洋画ポスターの日本版デザインに関する研究」
(217091E 藤村玲菜)
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- 映画の宣伝方法の一つである映画ポスターは、同じ映画であっても上映する国ごとにデザインを作り変えることで、その国の文化的背景や市場のニーズに合わせた宣伝効果を高めている。そこで、本研究ではポスターデザインの違いに注目し、日本人が好む特徴について再検討することを目的とした。とくに、洋画を原作とした映画を対象とする原作ポスター(以下、本国版ポスター)を日本版にデザインし直す際、上映国を変えることで映画の魅力を伝え漏らすことのないように施される工夫の1つである文字情報量を含むデザイン全体の印象に注目して、日本人を対象とした実態調査を実施した。その結果、日本版ポスターは、本国版に比べて映画自体への興味を喚起する力が強い傾向が見られた。特にキャッチコピーを含む文字情報が、ストーリーの予測性を高め、日本人観客の興味を引き出す要因として機能していることが示唆された。
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「K-pop、J-popの海外人気格差の原因」
(217012E 王 堅太郎)
- 海外人気において J-popが K-popに差をつけられている要因をファンの心理から考察した。小城( 2018)のファン心理に関する研究を用いて、「ファン・アイデンティティ」、「育成の使命感」、「作品の評価」、「人間性の評価」、「ファン・コミュニケーション」という 5つのファン心理を確立する K-pop、 J-popの仕組みを分析することで海外人気格差の原因を求めた。その結果を踏まえて、今後の課題を提示した。
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「沖縄の大学生の地元志向について」
(217250A 嘉数未来)
- 沖縄県においては、賃金の低さ、非正規雇用率の高さ、大企業の少なさなど全国と比べて労働環境が整っていない状況があるが、沖縄県の学生は地元就職が高い傾向にある。先行研究では、地元志向の要因として、地元愛や地元が安定した場所として捉えられること、親が地元就職や公務員を勧めるなど親の影響があることが分かった。沖縄県においても同様に、地元への愛着や、学生が地元に生活や経済の安定性を求め、かつ親や友人の影響があり地元志向につながっていると考えた。また、地元志向の学生は就職活動への意識や取り組みが低いという先行研究もあり、沖縄県の大学生においてもこれらが当てはまるかどうかを確かめるため、検証を行なった。
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「K-POPの日本市場向けイメージ戦略について」
(217403B 兼島涼乃)
- 近年、韓国の大衆音楽である K-POPは、楽曲としてだけでなく、ミュージックビデオやパフォーマンス映像など視覚的な魅力にも注目されている。本研究では、 K-POPが日本市場向けに楽曲をリリースする際、韓国で活動するときと比較して、イメージ戦略の変化が見られることに対する要因と表現方法の違いについて分析する。
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「沖縄県の大学生の保険知識量と加入意思について」
(217139C 内海昂)
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沖縄県は、自動車保険の加入率が低いことが問題視されている。損害保険料率算出機構(2024) のデータによれば、2023年3月時点で対人賠償、対物賠償の両方で加入率が60%を下回っており、どちらも全国最下位である。沖縄県は鉄道が整備されていないことに加え、モノレールは限られた地域のみの設置であり、主な移動手段として自動車が利用されている。それにも関わらず自動車保険の加入率が低いことから、日常生活におけるリスクへの対策が十分にできていない人が多いと考えられる。
本研究では、学校での保険教育に焦点を当て、大学生の保険知識量を主観評価してもらい、大学の講義が学生の意識にどれほど確実に変化をもたらすのかを調査・分析した。受講したほとんどの学生は理解が深まったことが明らかになり、保険教育の有用性が示された。
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「化粧行動と性格特性の関連性について」
(217154G 當山音葉)
- 本研究は、性格特性が化粧行動に与える影響とその関連性の考察、化粧行動の実態調査を行った。先行研究に基づき、人は他者の存在を意識して化粧を行う傾向が明らかとなっている。これをふまえ、ビッグファイブ性格診断で導いた性格特性と、化粧行動を結びつけた 4つの仮説を設定した。その結果、神経症傾向と開放性に関する化粧行動との関連性がわずかにみられた。さらに、複数の化粧行動において心理的な関連性を持つことが明らかとなった。
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「若年女性の瘦身願望とその影響要因に関する調査」
(217217J 真栄田恵梨)
- 日本人の若年女性の間で「やせ」の割合が増加しており、痩身願望を抱く女性が多いことが示されている。本研究では、若年女性の瘦身願望やダイエット行動に影響を与える社会的・文化的要因、心理的要因を明らかにすることを目的とした。調査の結果、理想の体型やメディアの影響、周囲からの評価や自己満足度などが痩身願望に関連していることが確認された。特に、周囲の意見や自己評価が強く影響していることが示された。
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「デジタルネイティブ世代に対する有効なコンテンツ」
(217228D 諸見成紀)
- 近年はSNSの普及が進み、生まれた時にはインターネットの存在が当たり前になっている人々「デジタルネイティブ世代」も増加している。この世代に明確な定義は無いが主に 1990~ 2000年代に生まれた人々を指している。私自身、このデジタルネイティブ世代に属しており、情報の収集源は SNSに偏っている。だからこそ、この世代はインターネットに依存しており、 SNSマーケティングがもっとも有効的に働くと考えられる。そして、 SNSマーケティングがデジタルネイティブ世代にもたらす影響について「XG」の事例を基に調査し、音楽市場での成功のために SNSマーケティングをどのように行うべきか明らかにする。本論文では、次の構成で展開していく。初めにデジタルネイティブ世代、 SNSマーケティングの基本理論について整理する。次に SNSマーケティングを活用した女性グループ「XG」のSNS活動の分析、ファンへのアンケートからどのようなコンテンツが SNSマーケティングにおいて有効に作用しているかを調査する。その結果から SNSマーケティングがデジタルネイティブ世代にもたらす影響についてまとめ、限界点、今後の展望に言及していく。
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「読者コメントから紐解く打ち切り作品の要因考察」
(197157D 髙田航太朗)
- 本研究は、電子漫画アプリ「少年ジャンプ+」に掲載された打ち切り作品の読者コメントを分析し、打ち切りに至る要因を明らかにすることを目的とする。特に、「作品アイデンティティ」と「作品イメージ」の齟齬に着目し、ストーリーの方向性、キャラクターの扱い、設定の整合性、作画や演出の変化の 4つの要素が批判コメントの発生にどのように影響を与えるのかを検証した。研究の結果、打ち切り作品では物語の進行とともに批判コメントが増加し、特にストーリー展開の不一致や設定の整合性の欠如が読者の期待とずれることで評価の低下につながることが示された。また、作品内容とは直接関係のない「打ち切り決定」に対する批判も一定数確認され、作品の評価は内容だけでなく連載環境にも影響を受ける可能性が示唆された。本研究は、読者コメントを活用した打ち切り作品の分析手法を提示し、作品アイデンティティと作品イメージの整合性を維持することの重要性を示すものである。今後の研究では、対象作品の拡大や読者コメント以外のデータとの統合的な分析を行い、より包括的な知見を得ることが求められる。
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「Jリーグクラブの赤字経営の対策を考える」
(217011G 宮城祥明)
- 2024年 7月 30日、 Jリーグ公式は「 2023年度クラブ決済一覧」を公開した。それによると、 J1全 20クラブ中 6クラブの当期純利益がマイナスになっている。 J2、 J3のクラブまであわせて見ると、全 60クラブ中、 27クラブの当期純利益がマイナスになっている。「 2022年度クラブ経営情報開示資料 (本発表 )」を見ると、 Jクラブ 60クラブの当期純利益の合計は黒字になっており、そのまま新型コロナウイルス感染症のパンデミックからの復活と思えた矢先になぜ、赤字を計上するなど、安定しない経営になっているのか、どうすれば利益をあげることができるのか、その対策について考えていく。
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「ファン対象の人気度上昇時に伴う負の感情について」
(217227F 大城祥一)
- 「推し活」やファン心理に関する先行研究から、応援しているにも関わらず、ファン対象の人気度が上昇することを望まないことやファン対象の人気度が上昇することで、ネガティブな感情を持ち、応援の熱意が低下することがあるとわかった。ファンがファン対象を応援し、人気度が上昇することで、なぜ負の感情が生まれるのか、先行研究とアンケート調査を通して、調査する。
- 「パーソナルカラー診断が若者の消費行動に与える影響」(217412A 名城遙菜)
- 「グローバル市場におけるブランド・アイデンティティ戦略の考察」 (217460A 砂川七星)
- 2023年度卒業研究
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電子媒体と紙媒体の選択に関する一考察
(207026A 金城 百萌)
- 近年電子媒体の利便性が急激に向上し、通信、業務利用といった用途以外にも娯楽としての利用率も高まっている。電子書籍が広く普及していくことで、紙書籍の売上が低下し、紙書籍そのものが衰退していくことが懸念されている。しかし電子化が進んでいる一方で、紙の価値を新たに検証していく動きも存在する。購読者が紙、電子の何に惹かれて購読方法を選択しているのかについて「マンガ」に注目し、検証する。
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琉球大学生の飲酒に関する実態調査
(207462B 成田 萌果)
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本調査研究は、琉球大学生の酒を飲む動機と飲まない理由からお酒の役割を明らかにすることを目的とし、琉球大学生における飲酒に関する実態調査を習慣飲酒がある人とない人で比較検討したものである。
調査結果から、琉球大学生の回答者は飲み会や友達と過ごすためなどの特定の動機がないとお酒を飲まない傾向にある。学生の飲酒観は社交の手段として多様性を示し、アルコールの役割が単なる娯楽以上に広がっている。
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魅力のあるタイトル付けについて
(207166F 三好 優希)
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洋画における原題と邦題は大きく異なっていることがある。先行研究では、映画タイトルの魅力が視聴意向に対して影響力を持っているということが示されてきた。しかし、どのような邦題の付け方が魅力的か、これに言及する先行研究はあまり見当たらなかった。本稿は、洋画につけられた邦題に注目し、視聴者が魅力を感じるタイトルの付け方について次の方法で調査を行った。
まず、2022年に日本で公開・配信された洋画全901タイトルについて、邦題の付け方を4つに分類した。比較するためにこの4つの分類から3つを選び、それぞれの分類から任意に5つのタイトルをサンプリングした。選択した15本の洋画の邦題の魅力度について質問票調査を実施した。調査の結果、「原題と邦題が全く同じ(カタカナ語表記)」という邦題の付け方の魅力度が最も低く、「原題と邦題が全く異なる」や「邦題が原題に副題(サブタイトル)を付け加える」という2つの付け方の魅力度が高いという結果となった。
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日本と韓国の就職事情と大学生の就職観の違いについて
(197022E 平田 梨莉)
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日本と韓国の就職観の違いについて考察を行った。先行研究では、日本の学生の就職観は「楽しく働ける」を重視していることが分かり、韓国の学生の就職観は「給与」を重視していることが分かった。そこで本論では、この就職観の違いについて、日本と韓国の就職競争の激しさの違いや起業のハードルの高さの違いが影響しているのではないか、また、この就職観が日本と韓国の起業志望度に影響を与えているのではないかと考え、これらについて検証した。
日本と韓国の大学生120名にアンケート調査を行い、その結果、韓国の大学生の方が日本の大学生よりも、自国の就職状況について厳しいと思っている傾向がある。起業のハードルについては、韓国の大学生の方が日本の大学生よりも、知識、資金面に関して十分あると思っていることがわかったが、起業に対する不安感に関しては日本の大学生の方が韓国の大学生よりも高い傾向にある。就職観については、日韓の大学生の間で違いが見られず、起業志望度については、韓国の大学生の方が日本の大学生よりも高い傾向にあることがわかった。
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シェアリングエコノミーの普及を目指したウェブサービスの提供と効果
(207268J 福地 星)
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近年、AirbnbやUBER、メルカリなどのビジネスが急速に拡大し、「シェアリングエコノミー」に注目が集まっている。これまでのようなBtoCの取引だけでなく、AirbnbやUBERが代表するCtoCという消費者同士の取引スタイルも目立っている。しかし,屋号を持つ企業との取引とは違って、消費者同士の取引では相手に対する信頼がシェアリングビジネスの要となると考えた。
本研究では、シェアリングビジネスを行うにあたり、ウェブ上で行われるCtoC取引において、相手への信頼性を高める要素は何かを明らかにすることを本稿の目的とし、質問票調査を行った。調査の結果から、「従来の提示方法」と比べて、検証対象となる「SDGsメッセージの掲示」、「顔写真の掲示」、「AIチャット機能の搭載」という3つの内、「AIチャット機能の搭載」という設定に対する回答者の利用意向が最も高かったということが分かった。
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漫画の読みにくさに繋がる要因は何か
(197405A 仲里 音々)
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漫画の面白さを伝えるのに、作者は読みやすさを意識することが重要である。ここでいう読みやすさとは、わざわざ読み返さないことや、詰まらずテンポよく読み進められるといった、“読みにくくないこと”だと考えた。漫画は、コマという枠線で囲ったスペースに絵とセリフを描くことで成り立っているのである。そのため、ストーリーの展開に沿って、コマ、絵とセリフの提示順と配置が読みやすさに影響するのだと考えられる。特に、コマはレイアウトや大きさによって、読者の目の動きを誘導する効果がある。そして、コマの中に配置される絵やセリフの展開には文脈というものがあるので、もし提示の順番と配置が通常に理解されている因果関係と齟齬があった場合、あるいは提示する順番とコマのレイアウトによる目の誘導と相反した場合、たとえ意味理解ができても、読者が内容を読み直したり、考え込んだりすることで、読み進みが遅くなる。これが読みにくさにつながるのである。
本稿は、漫画を構成する要素である、コマ、絵とセリフの3つが持つ文脈効果とレイアウト配置が、読みにくさにどう影響しているかについて、調査・検討を行った。
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現代日本における若者の推し活とファッションの関係性について
(207057A 比嘉 花恋)
- 近年、「推し活」という言葉が若者を中心に浸透し、その影響力は音楽、アニメ、観光、飲食、アパレルなどさまざまな業界にとって非常に大きなものになってきている。本論文ではオタク文化の歴史や2020年代現在のオタク文化の傾向、若者における「推し活」の特徴、そしてファッションに焦点を当て、それらがどのような関係性を持っているのかを考察し、実態調査を行った。
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小売店が創造する沖縄県産コーヒーの付加価値
(207070H 東江 真子)
- 本論文では、サードウェーブスタイルのコーヒーショップが沖縄県産スペシャルティコーヒーに与える付加価値を詳細に検討し、沖縄の独自性や文化といった要素が顧客との間でどのような相互作用を生み出しているかを明らかにする。
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渡名喜島の空き家問題について
(207426F 瑞慶覧 くるみ)
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現代社会において、離島の少子高齢化が急速に進んでおり、将来的には無人島化が懸念される中、沖縄県島尻郡渡名喜村の渡名喜島における空き家問題に焦点を当てる。この論文の目的は、渡名喜島の空き家問題の重要性を明らかにし、有効活用のための洞察を提供することである。アンケート結果から、年配者の意見が主流であり、若者の意見は参考に過ぎないことが明らかになった。
地域住民は改善や対応を期待しており、その期待が高齢者優先の現状に繋がっている。今後の地域活性化には持続可能な戦略が必要であり、その際には若者の視点が欠かせないことが示唆された。アンケートの実施が地域構成の高齢化により意味が限定的であることが浮き彫りになり、今後の取り組みでは単なる実態調査に留まらず、若者中心の持続可能な戦略の策定が求められるという結果が新たな課題として分かった。
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本の選択に関する承認欲求がもたらす影響に関する一考察
(207168B 中野 颯太)
- 承認欲求が本の選択に与える影響について考察した。他人前で読書する機会のある人の4割以上がその姿を見られたいと考え、その度合いが強いほど、自発的な行動が多く見られた。また、周囲からどう思われたいかのイメージが異なると、欲求を構成する感情の度合いが異なる傾向が見られた。そして、他人に見られる場合、選書する際の判断基準は変化するのか調べた結果、8割以上が変化すると答え、承認欲求が本の選択に影響を与えていることが確認された。また、変化が見られた主な基準は、見せる対象がその本に対してどれほど認知しているかであった。読む当人と見かける他人との間で本への印象にずれがあった場合、期待していた結果が得られない可能性がある。そのため、印象の操作に有効な要素を考慮する傾向があることがわかった。
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化粧の度合いと自己肯定感の関連性についての一考察
(207409F 我喜屋 琴未)
- 本論文では、化粧の度合いと自己肯定感の関連性について質問票調査をつうじて考察していく。この関係を明らかにするために、調査では対象者に8つ化粧項目と頻度、また、化粧後と化粧前を比較した自己肯定感に関連する8つの項目について、5件法で回答してもらった。その回答に基づいて化粧の度合いと自己肯定感の間に統計的有意な回帰係数が得られた。しかし、化粧の程度を高い低いに分け、それぞれの化粧の度合いと自己肯定感の回帰分析を行っていくと、統計的に有意差が得られなかった。なぜそのような結果になったのか、本調査の限界と課題についてまとめる。
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フィンランド人の洋服に対する価値観の世代別比較
(207084H 大城 弓佳)
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ファッション業界におけるファストファッションの優位性と持続可能性への意識の高まりという二つの相反するトレンドを背景に、持続可能性に重きを置くフィンランドにおいて、グローバル化やファストファッションがどのような影響を与えているか調査する。フィンランド人への洋服に対する価値観を世代別に比較を行う。
- 沖縄観光におけるスポーツ・ツーリズム (197468J 玉那覇 正美)
- 2022年度卒業研究
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視聴者の意味解釈に対する音声と映像の影響に関する比較分析
(187085J 内間 安寿)
- 視聴者が実験素材から受ける印象について、先行研究は視覚と聴覚の相互作用という観点から考察してきた。喜怒哀楽や映像からの受ける印象といった情緒的側面において、聴覚優位であることが多くの研究で示されていた。しかし、情緒的側面での感じ取り方に対する視覚からの影響に関する研究はあまり見られなかった。本稿では、視聴者の映像に対する意味解釈や印象について、視覚による影響の可能性について検討した。実験では、ドビュッシーの「月の光」というピアノ曲と白黒の映像を組み合わせた素材を用い、それぞれを視聴した際の被験者の印象を調査した。分析した結果、41名の被験者の約3割(14名)は、映像のイメージに影響され、音声のみで受け止めた印象に変化が起こったという結果となった。しかし、被験者の6割以上は印象の変化が見られず、依然として聴覚優位の傾向がみられた。
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男性アイドルに対するファン感情について-心理的距離に着目して-
(187134A 神里 絵莉星)
- 従来男性アイドルは、ジャニーズアイドル一択であったが、近年はジャニーズ以外の男性アイドルが増え、またその活動スタイルはこれまでジャニーズが行っていないものである。調査で得られたファンが最もすきな男性アイドルを、SNSのフォロー有無、活動期間の長短、テレビ出演の多少によって分類し、ファン感情について検証した。
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「かわいい」という言葉がもたらす幸福効果についての研究
(197063B 岸本 香帆)
- 「かわいい」という言葉がもたらす幸福効果について、先行研究ではまず「きわいい」という言葉の定義について読みといた。「かわいい」という言葉にはポジティブな意味だけでなく蔑みや同情などの意味も持ち合わせており様々な定義があることがわかった。さらに「かわいい」という言葉を用いることで人にどれだけの効果をもたらすのかについて、「ピグマリオン効果」により言葉は心と体に大きな影響を与えるため、プラスの言葉を使うことで自分磨きに大きく繋がることがわかった。そして実験を行い、「かわいい」がもたらす幸福度についてより詳しく研究した。実験の結果、幸福度診断「well-being circle」において「かわいい」という言葉を言い続けることで幸福度が高まり、心理面においても行動面においても変化が生まれる、という結果になった。しかし様々な条件下で実験をすることで出てくる結果もあるということが新たな課題として出た。
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若者のビール離れ現象に関する一考察
(187055G 津波 夢乃)
- 現代社会において、若者の〇〇離れというワードがあちこちで飛び交うようになった。本論文では、若者のビール離れについて焦点を当て、ビール会社の行うプロモーション活動から若者へ与える影響を調査し考察を行った。
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「若者のギフトコミュニケーションにおける動機分析」
(197259G 新垣 大海)
- 親密度と贈与動機についての関係性について考察してきた。先行研究では現代の若者は贈らなければならないという義務感による贈り物ではなく、心のこもった贈り物をするようになってきているということが示されている。一方で贈り物はそもそも贈る相手に対して見返りを求めるものであるということが言われている。そこで本論では高い親密度の相手に対しては心のこもった贈り物をするが、低い親密度の相手に対しては当てはまらないのではないかということを検証した。73 名にアンケート調査を行い、その結果(有効票71)贈与動機LOVE、RETURN1、ESCAPE において有意差がみられ、親密度が高いほど動機としてLOVE の割合が高い傾向があり、親密度が低いほどRETURN1、ESCAPE の割合が高い傾向があった。
- 2021年度卒業研究
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「植物に対する消費者の内的参照価格と今後の園芸について-小サンプルの実証データによる試論」
(187421H 植木 太雅)
- 本論文では、植物の価格設定という点に焦点を当て、普及種から希少種までの現在の植物の相場価格と消費者の参照価格との差から、園芸の現状と課題を明らかにするものである。
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個人のインスタグラム投稿におけるエンゲージメント要因に関する一考察
(187103A 川武 龍綺)
- 近年、SNSが社会に与える影響は大きくなっている。中でもインスタグラムは急速に普及し成長し続けており、企業のブランディングやコミュニケーション手段としても注目され、それらに関連する「いいね」やエンゲージメントについての先行研究がなされてきた。しかし、一般人の投稿について着目しているものは見られなかった。一般人の投稿についても「いいね」やエンゲージメントを高めることでビジネスや承認欲求を満たすことに繋がるなどのメリットが得られるだろう。本論ではインスタグラムに関して、数少ない先行研究をレビューし、その内容が一般人の投稿にも適用するかを検証した。検証の結果、先行研究の結論を支持する結果とはならなかった。従って、企業や一般化されたインスタグラムの投稿について「いいね」やエンゲージメントを高める要素が一般人の投稿に適応することは難しいと考えられる。
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産業財を扱う店舗におけるインストアプロモーションの認知について―コンテンツと滞在時間が認知に与える影響―
(187459E 重松 希衣子)
- 本論は、企業向けの商品を取り扱う店舗において、短い滞在時間の中で来店客に対してどのようにプロモーション活動を展開するのか、その調査を中心テーマとしている。店舗内で行われるプロモーションを顧客とのコミュニケーションあるいは営業支援ツールとして捉え活用し、プロモーションの内容に対する来店客の認知を促進するために、プロモーションのコンテンツ、メディア、滞在時間といった三つの要素に注目し、その因果関係を明らかにしながら、分析結果をふまえて今後の課題について考察を行った。
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無名アーティストのためのAI選曲の可能性について―自らの創作活動を通じて―
(187123E 米盛 雄之介)
- デジタル化が進んだ現代社会において、人々の音楽聴取の在り方も変化してきた。サブスクリプションサービスの流行は、新たな音楽プロデューサーとして AIを確立したといえる。 AI選曲をコントロールすることは、効果的なマーケティングになりうる。実際に楽曲を作成し調査した結果、 AI選曲の仕組みについて一部明らかにすることができた。
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メディア環境の変化に伴う時間消費型消費行動の変遷と視聴者意識の変化に関する一考察~映画・動画鑑賞を例に~
(187235E 眞榮城 ほのか)
- なぜ視聴者がストーリーのあらすじを解説する動画コンテンツを求めるのか?これは本論の問題意識である。そして、この新たな需要を生み出す原因を明らかにするのが本論の目的である。この目的を達成するために、本論は以下の3つの部分から構成される。まず第1章では、映画をはじめとしたさまざまな動画コンテンツの視聴に関連する変化を2次データと用いて整理する。第2章で、その整理をふまえて検証する仮説を立て、そして質問票をデザインし、独自のデータを収集する。そして収集したデータを分析し仮説の真偽を検証する。そして第三章に分析の結果に基づいて本論の発見物と結論をまとめる。
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現代社会におけるアナログツールの存在意義-アナログツールへの心理的な執着
(187111B 桃原 茂也)
- 情報の検索、絵画の製作、写真撮影などの目的を果たすことができるデジタルデバイスが発達し普及している現在においても、過去に主流だったアナログツールを選ぶ若者 が存在している。これらの現象は何を意味しているのかを紐解くのが本稿の目的である。
- 若者の交際期間は出会い方によって変わるのか-海に囲まれた沖縄での恋愛-(187163D 仲地 政斗)
- 交際相手ができたことがある人たちは、どのようにしてその相手と出会い、どのくらいの交際期間付き合うことができたのかを調べることで、世の中の恋愛に一歩踏み出せない人たちのサポートになると考え、本研究を実施した。





