亀山 統一(かめやま のりかず) 助手

 沖縄に赴任して、14年めになります。東京大学大学院農学系研究科修士課程修了・同博士課程中退。院生時代は、ヒノキ漏脂病という病気と、雪や寒さの関係を調べていました。修士論文は「ヒノキ漏脂病の組織解剖学的観察−低温刺激と病徴形成−」(1993年)。

 沖縄に来てからは、心機一転、リュウキュウマツの病害を手始めに研究を進め、今の関心はマングローブを構成している樹木の病気に向いています。もともと、植物組織の解剖が得意ですが、いまは、森林病理学にかかわることはなんでも興味を持っています。(森林病理学の到達点と展望;日本の科学者01年4号)

 マングローブは、森林面積でいえば、熱帯林・亜熱帯林のわずか1%を占めるに過ぎません。しかし、陸上や河川の生態系と海の生態系をつなぐ重要な位置にあるうえ、人口の集中する地域にあって開発の影響も受けやすいものです。マングローブの保全は、これから一層重要な課題になっていくものと思います。いま、私が進めている病害研究は、マングローブにおける樹木と微生物の関係を明らかにする上で非常に重要な役割を果たすものと思っています。

 また、琉球列島に固有の樹種(但し、小笠原や台湾にも植栽されている)であるリュウキュウマツに大被害を与えている材線虫病についても本格的な研究を2001年から始めています。また、中国における材線虫病被害にも興味を持ち始めています。

 所属学会は、日本森林学会樹木医学会、日本菌学会、日本科学者会議(常任幹事・沖縄支部常任幹事)

 趣味は、留学生とのサッカー、登山(最近全く…)、スキー(年に1回は…)、素潜り、ブロックフレーテやフルートの演奏など

森林保護学
研究室とは?

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研究

内容

(1)マングローブ構成樹種の病害
(2)リュウキュウマツの病害
(3)オキナワジイの材質腐朽
(4)琉球列島の樹木病害調査
(5)米軍海上基地など軍事基地の自然環境に及ぼす影響