読書と日々の記録2009.07上

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■読書記録: 12日『村上式シンプル英語勉強法』 6日『パフォーマンス評価』
■日々記録: 12日バテる? 6日大学生に読んで欲しい本

■『村上式シンプル英語勉強法−使える英語を、本気で身につける』(村上憲郎 2008 ダイヤモンド社 ISBN: 9784569644684 \1,500)

2009/07/12(日)

 米Google副社長の本。図書館で借りたが,あっという間に読み終えられる分量の内容だった。30年前,全然英語ができなかった筆者が31歳になって始めた英語学習法を紹介した本。その基本コンセプトは「シンプル」である。

 「読む」に関しては,後戻りしない,パラグラフの途中で息継ぎをしない,という一定のスピードで300万語を読むことを勧めている。「語彙」に関しては,必要な1万語を毎日ひたすら眺める。「聴く」に関しては,筋力トレーニングで負荷をかけるのと同じ発想で,難しい10課を毎日聞き,週末に1課を聞くと聞き取れるようになるので,毎日1時間聞く,というやり方である。「書く」は,使えそうな表現をストックし,借りる(英借文)。「話す」は,日常会話の基本パターン(あいさつ,依頼,質問,意思伝達,聞く)を知り,それを応用する。

 やり方は確かにシンプルである(時間と意志力は必要だが)。私が現在の課題と感じている「聴く」に関しては,そこまで時間は取れないが,現在結果的に,難易度の違う教材を組み合わせて聴いているので,筋力トレーニングのつもりで意識的に続けてみようかと思っている。

バテる?

2009/07/12(日)

 おとといは授業がなかったので,いろいろ仕事をしようと思った。

 まあ一応それなりにはできたが,あまり能率よくはできなかった。

 何でだろうと思って,ふと気づいた。そういえば10年前ぐらいまで,授業は7月10日までで,次の日から夏休みだったなあ(私が大学生のころから,15年間ぐらい)。

 まあ本当にそれが関係しているのかはわからないが,ついそのせいにしてしまいたくなるぐらいに,能率の上がらない一日だった(でも前期終了まで,あと1ヶ月ある...)。

■『パフォーマンス評価―子どもの思考と表現を評価する』(松下佳代 2007 日本標準 ISBN: 9784820803133 \600)

2009/07/06(月)

 70ページ弱のブックレット。パフォーマンス評価について,断片的には知っていたが,きちんと知ってはいなかったので,本書でそれなりにきちんと知ることができた。パフォーマンス評価とは,算数・数学でいうならば,「子どもたちの思考プロセスや算数・数学的なコミュニケーションを評価して,それが教育評価本来の機能も果たせるように」(p.3)したものである。以下,これに沿って整理しておく。

 「思考プロセス」といっても,それが直接的に表現されているわけではなく,問題としてはたとえば「考えたこととその理由を書かせる」形でしかない。しかしそれが,精選された問題に対して,ゆったりした時間とゆったりしたスペースで解答させるので,「何枚もの解答を共同で読み解いていくうちにだんだん,その背後にある子どもの思考プロセスや表現の特徴が読み取れるようになって」(p.28)いくのだそうだ。

 「算数・数学的なコミュニケーション」とは,「表現」,すなわち,「考え方(プロセスと答え)が数式や言葉などを使ってきちんと書かれており,しかも,その根拠が十分に説明されている」(p.24)という点である。

 「教育評価本来の機能」とは,「学校や教師が,学習指導や学習活動にいかせるために学力の状態を把握すること」(p.46)である。つまり,目的は「学習指導や学習活動に活かす」ことなのである。それは,パフォーマンス課題の開発を通して教材研究を行い,子どもの解答の解釈を通して子どもたちの知識や思考を把握し,指導に活かすということであり,その直接的な例として,パフォーマンス課題を使って応用段階での指導を行なっている例などが紹介されている。

 こういうことが,大学と小学校との共同研究として行なえるといいかも,と思いながら読んだ。

大学生に読んで欲しい本

2009/07/06(月)

 昨年4月から今年の3月までに読んだ本(短評を除き50冊)の中から、大学生でも読めそうな、そして専門外でも面白いであろうと思われる本を8冊選んだ。例年は4月に選んでいるのだが、忙しくて選ぶ暇がなく、今になってしまった。なお,昨年のものはこちら。これまでの選書リストはこちらにある。


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